お香のかほり

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甦った豪華絢爛

世界遺産「二条城」の東大手門が修復なり特別公開されているがf0222378_13384119.jpg
海外からの観光客であふれている
洋の東西を問わず心を動かすものは共通する
鑑賞するが国宝や重要文化財が次々に現れ歩みが遅々とする
豪華絢爛ばかりではなくここには うねる歴史がある 慶応3年15代将軍慶喜が朝廷に政権を返上
この「大政奉還」により264年の長きにわたり続いた徳川幕府が幕を閉じた
150年前に日本の転換となった歴史の舞台でもあった
壮麗な桃山様式がめくるめく広がる
障壁画や格天井 木戸や襖の引き戸は彫金の三つ葉葵 部屋廊下毎に天井画が変わり
惜しげなく金の砂子を用い見ているときらめきにまばたきも忘れる
天井の辻金物の精巧な細工には先人の匠の技が冴える
建坪1千坪 畳の総数800枚 廊下総長45メートル
徳川将軍家の威光を余すところなく伝える
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          二の丸庭園 石橋にコウノトリが1羽、物思いに立つ
          本丸庭園の桜は こぼれんばかりに誇りお堀に映え
          あふれる光が栄華と共に満ち
          多くの観光客を嬉々とさせ 今なお徳川の
          威光は輝く







   

 
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# by okounokahori | 2017-04-23 12:00 | 美術 | Comments(0)

穀雨

自然のうつろいを美しいと感じる日本人の心
桜咲き 桜舞い
    「花開けば 万人集まり
       花盡くれば 一人なし」
この年もいくつかの思い出を残し桜は去った
散り際の潔さに人は惹かれる

穀雨が近い 多くの穀物を潤す春の雨
連日降り続く小雨は冷え冷えと肌を震わす
「秋霖」とも「菜種梅雨」とも呼ばれ
百の穀物を潤し 植物の芽を出させる恵みの雨である
道行けば タンポポ れんぎょう ヤマブキ 雪柳 わすれなぐさ
に目を奪われしばし足が止まる
散歩の度に新たな春が見つかり気持ちが躍る
我が家の庭では枝に刺したリンゴを
灰色の鳥が目をきらきらさせ尾羽を上下させ果敢についばむ
そんな姿が愛らしい

  この世には よきことあふれ さちなるかな 王者のごとく
この歌のような国々であれば人みな幸いなのに、、、
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# by okounokahori | 2017-04-20 19:19 | 季節 | Comments(0)

珍しい三柱鳥居

f0222378_1612436.jpg全国に4か所とも5か所とも言われる珍しい三柱(みはしら)鳥居の
不思議な容姿に魅せられその謎を追う学者がいる
学者が追跡していくと全国に九基(現存8基)見つかっている
が由緒ある正しい三柱鳥居は京都太秦の木島社(蚕の社)が原型で
他はのちに模倣され建立されたようである
長い歴史の中で「京都蚕の社」 「墨田区三囲神社」 「岐阜県大和町」 「長崎県和多都美神社」
「奈良県大神神社」の五基の説で定着していたところ後に神聖地をお祀りする
地元人の熱意で建立されたのが他に三基あり、そのうちの一基 岐阜県洞戸の山頂の
木製三柱鳥居は中部電力の送電線が鳥居の上空を横切って建設されf0222378_20382126.jpg
三柱鳥居の神域が汚され本来の聖地ではなくなったと言うことで
撤去されその地に埋められた
ところが近年になり
京都南禅寺の非公開庭園「大寧軒」にあることがわかり研究家たちを興奮させた
ここは茶道家が作庭し茶人ならではの趣向が凝らされいたる所に大胆な技
巧が見られる
池の中に立ち 池の形は琵琶湖を模し水は琵琶湖疏水から導かれ 鳥居の中心は琵琶湖竹生島を模している  非公開であり今もひっそりと聖域を護る

上が大寧軒   下が蚕の社

時が止まった静寂を伴に今後も幾歳月建ち続け
その上をまろまろと昇る月光を浴び鳥居自身の心が何かを呟いているかもしれない 
情感を掻き立てられる風景である


  
   
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# by okounokahori | 2017-04-19 15:35 | その他 | Comments(0)

千鳥ヶ淵

国民的桜名所の筆頭は やはり千鳥ヶ淵f0222378_917696.jpg
皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長700Mの遊歩道で
戦没者墓苑から靖国通りまでの間に体並ぶ約260本の桜の木々は お気に入りの桃色衣裳をまとって集い 年に1度の逢瀬に歓喜しているようだ
歩く人たちは花のトンネルをくぐり満悦の笑み
海外旅行者の若い女性達がレンタル着物で嬉々としているf0222378_1637682.jpg
海外からの人達が日本文化に接している姿は喜ばしい
皇居の石垣に映えて着物姿が美しく
桜が重なり雲も重なる かくも麗しこの春

   
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# by okounokahori | 2017-04-14 09:09 | 季節 | Comments(0)

詩吟

尊敬して止まないお方のお供で詩吟の会へ行く
出演者は黒紋付き袴に色留袖
日本人が最も威厳と優美さを与える正装に
改めて日本人であることの誇りを感じる
老いても高く朗朗と冴え響く声
広い会場に轟き消えゆく
「夜桜」 「月夜に梅花を見る」 「山中の月」「田子の浦う、、」
「吉野懐古」「風橋夜泊」などなど
少し論語を学んでいる故か 内容がスッーと頭に馴染む

道元の「花筏」
  諸行無常と 流れる川に
  諸法を 無我と 棹さして
  涅槃寂静の 花と流れる
  花とともに流れて行こう
哀れさと諦観としたたかさとを 聴く者に残してこのうたは終わる
余韻も残して、、、、

スーツに着かえて「海行かば」がうたわれたf0222378_15545131.jpg
戦没者追悼の念がこもり
会場は静けさだけが支配する
この歌は「大伴家持」作で万葉集に編纂される

明け行く空の下 
不帰となった多くの生命の痛みを交差させ 胸に浸み込む
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# by okounokahori | 2017-04-11 15:18 | その他 | Comments(0)

毛利庭園

六本木にある史跡庭園で長州藩だった毛利綱元のf0222378_11581086.jpg
麻布上屋敷の跡地に本格的な回遊式庭園に滝 
渓流 四季の花木を配した日本庭園がある
池には宇宙飛行士毛利衛氏が
スペースシャトルに搭乗した折に持参したメダカが生息する
数本の桜が今を盛りと咲き誇るが かつてこの毛利屋敷に赤穂浪士10名が預けられ この地で果てた終焉の地でもある
周囲に斬新な高層ビルが立ち並ぶ中心の空間で都会の喧騒を忘れ
ゆったりと散策できるオアシスでもある
すぐ傍らでは「六本木さくら坂」の桜が妖艶に微笑むf0222378_11591275.jpg
ワイン試飲券を配られ日本では非販売のワイン3種の
試飲をして頬がポッと染まる
さくらより頬のほうが濃いかな
桜や紅葉のような自然の移ろいは何年
繰り返し見ても飽きることはない

花天月地、、、春の花時の月夜の景、、、がふと浮かぶ
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# by okounokahori | 2017-04-11 11:49 | 季節 | Comments(0)

甘茶

f0222378_8281420.jpg4月8日 お釈迦様の生誕日
人形町の大観音寺へ花祭りに詣でる
この日はご本尊特別開扉
比叡山千日回峰行者が使った草鞋が吊るしてある その先に屋根付き台座にお釈迦様が天上唯我独尊のお姿で鎮座する
お釈迦様が生誕された時 九匹の龍が表れ
「甘露の雨を降り注いだ」の言い伝えから
いまだにこの日はお釈迦様に甘茶を頭から注ぐf0222378_831584.jpg
お願いを済ませ石段を降りると
人形町商店街のおかみさん達のお接待
道路脇の床机に腰掛け甘茶と和菓子のお振舞を頂く
数十年ぶりにいただく甘茶の美味しいこと
柔らかでほのかな甘みがのどを下っていく
はんなり幸せを感じる
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# by okounokahori | 2017-04-10 08:08 | 季節 | Comments(0)

桜のすだれ

西行法師が奥州へ向かう途上栃木の法輪寺でf0222378_16303640.jpg
盛りを過ぎたシダレサクラを見て詠んだ

   盛りには などか若葉は 今とても
    心ひかるる 糸桜かな
  (若葉が美しい季節を迎えたけれど
    私が心をひかれるのは糸桜なのだ)
があるf0222378_16312250.jpg
イトサクラまたはシダレサクラ ここ岩槻区太田 浄源寺の
シダレサクラはソメイヨシノより色が濃く
一本の細い枝にびっしりと身を寄せて花開き裾を地へつき風にゆらゆら身を揺する様は
まさに桃色のすだれ
樹の中心に立ち桃色のすだれに囲まれ気を思いっきり吸うf0222378_9384226.jpg
   今日の私は桜の精になる
   


   
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# by okounokahori | 2017-04-05 16:14 | 季節 | Comments(0)

西行と桜

幻のように淡く はかない色があたりに広がる桜の名所へ来て
世阿弥作の西行桜を思い起こすf0222378_8505784.jpg

西行の寝所に老桜の精が現れ静かに舞い
春の夜のひとときを惜しむと夜明けと共に消えてしまう

初花を急いで咲く糸桜
千本通りは花の雲の道
散り敷いだ花は雪なのかf0222378_853148.jpg
滝の波にも花が散り浮かんで、、、、と謡い舞う

次第に花の陰から夜が明け始める
西行はもう少し待ちください 夜はまだ深いのです
白々としているのは夜明けではなく花の陰ですよ
と止めるうちに夜桜の花の下での夢が消える、、、

世阿弥のうたや舞いは美しく哀しくはかない
時は移ろうても世阿弥のうたや舞いは人の心を平らに安らかにさせる
今日私は桜に酔っているかな


 
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# by okounokahori | 2017-04-04 08:45 | 季節 | Comments(0)

永青美術館

遠き武蔵野の面影を留める目白台の一画にf0222378_9201626.jpg
江戸時代から戦後にかけて所在した広大な細川家の
屋敷跡の一隅にある永青美術館
閑静で訪れる人もまばら
この高台を吹き抜ける一陣の風が心地よい
細川家に伝来する歴史資料や美術品の貴重な文化財を管理し一般に公開している

今回の展示は「熊本城...加藤清正と細川家」f0222378_1121698.jpg
かつての絵図では難攻不落,頑健で勇壮な城であったが
熊本地震で壊滅的ダメーシを受け
瀕死にあえいでいる

展示で目を奪われたのはお嫁入り道具の「長持ち」
が幾棹も並んで展示され
お輿入れ時の家紋を大きくつけ実家の権威を誇ったのだろうか
黒漆塗り 朱塗り 白木 さまざまである
中でも細川家の九曜紋、、、古代インドの占いで用いた九つの星
を表し古来から日本では天地四方を守護すると信じられ
曼荼羅や厄除けの文様として描かれている

熊本から江戸への往来に用いた船の華麗豪華さに
これが船内部なのかと驚く
畳張りで格天井には花々の絵が緻密に散らばり
隅々に金細工を施す
襖や床の間の調度品の見事さには見る者を圧倒せんばかりの
威厳に満ちる

宮本武蔵が客人として招かれ
武蔵が描いた絵や書が残されている
剣豪の意外な一面を知る

外へ出れば椿が枝をゆすり
石灯篭が微笑んでいる
サロンでお茶とお菓子を頂き和むひと時を得る 

   
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# by okounokahori | 2017-03-19 09:02 | 美術 | Comments(0)

好きな場所

都会の喧騒から1歩踏み入れるや動から静へと切り替わる
長いひさしが陽をさえぎるアプローチの長さが絶妙で
右側が竹の植栽 左に竹の幹を建物の壁に埋め込んだ
和の空間が訪れる者を優しく迎える
この雰囲気がたまらなく好きで催しが変わる度に訪れる  
ここは表参道の広大な敷地に日本庭園を擁する根津美術館
季節の移ろいが凝縮されて佇む異空間

今回目を奪われたのは再会した「梵天像」と「帝釈天像」の二体の像
この二つの像はかつては奈良興福寺金堂で
本尊の薬師如来像のそばにいたという
明治期の廃仏毀釈で荒廃した寺から離れ
火災にも遭い損傷を受けた仏像の一体「帝釈天」は古美術商を経て
根津美術館へ渡った
他の「梵天」は興福寺で損傷を受けつつ守られ
今回二体は112年ぶりに再会がかなった
両像は鎌倉時代の仏師定慶作により技の極致がみなぎる
彩色が残る衣は風をはらみ膨らんでいる
水晶の瞳は その表情が厳しい
ペアの像は二つで一つ 一具であってこそ意味がある
狛犬と同じ
吸い込まれるように眺めていると再会したふたりが ほっとした表情を浮かべているように思えてくる
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# by okounokahori | 2017-03-10 09:12 | 美術 | Comments(0)

静嘉堂文庫美術館

三菱財閥3代目と4代目の美術収集品 f0222378_1243397.jpg
~~名刀でわかる・名刀で知る~~
が拝観できる「静嘉堂文庫美術館」
国宝級の逸品に魅せられる

ここは二子玉川駅からバス10分の立地
こんもり茂った森の手前に紅葉橋が架かり小さな川が
清冽な流れを見せる
小高い山上にあり遠方に富士山 眼下に梅園が広がり 
世田谷10選の景観がいやしてくれる

武士の魂”日本刀”は千年の歴史の中で武器として、美術品として
尊重されてきた
太刀と刀の違い 
新刀と古刀の時代の分岐
刃文 反り 鍛え肌 などの内容を教えてくれる

元のさやに納まる
あの人とはそりが合わない
など刀からの出自は今も使われる

信長拝領の朱鞘の太刀
秀吉形見の蒔絵鞘の刀
前田家伝来の短刀
まばゆくもあやしくも輝きを放つ
凝視すると吸い込まれそうな魅力を放つ

静寂が支配する中での鑑賞 至福の時を過ごす
 

   
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# by okounokahori | 2017-02-04 14:01 | 美術 | Comments(0)

漢語や外来語とは違った「大和言葉」がこの日本にはある
知的で品性高く、発した後で優雅な余韻を残す言葉が
次第に忘れ去られようとしている
その中の1つの例として「恋」がある
万葉集の時代から先人は大和言葉で恋をうたってきた

「恋」の本当の意味は「恋う」こと
遠くにあるもの、手に入っていないものに
近づきたい、得たい、と願うこと、、、だそうで
獲得の満足感ではない

私は恋の言葉に戸惑いとときめきを感じ
揺れて逃げたくなります
「恋」の言葉を調べると美しい大和言葉がたくさんあり驚かされる
   「心を寄せる人」
   「馴れ初め」、、、別の道を歩いていた2つの心が寄り始めること
   「思い初める」、、、1目惚れとは違い恋心を持ち始める
   「憎からず思う」、、、恥じらいがあり惹かれている気持ち
   「相思い」
   「片恋」
   「片恋づま」、、、片恋からきた言葉で、もうこの世にいない配偶者を思い続けている人
思い焦がれて「焦がれ泣き」
恋衣、、デートより奥ゆかしい逢瀬
「したもい」、、、心に秘めている思いのこと
まだまだある
大和言葉は美しい
若い人たちに使って欲しい大和言葉
きっと相手に今よりも優しくなれると思う
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# by okounokahori | 2017-01-30 13:46 | 癒し | Comments(0)

春日大社 「千年の至宝」展

新春 上野に春日詣f0222378_15174579.jpg
開催されたばかりで人がまばらで至宝の前でゆったり観賞する

国宝「金地螺鈿太刀」復元の模様をTVドキュメンタリーで放映
され予備知識を持ち合わせ興味津々で太刀の前に立つ
匠の技を極めた苦労の実情が予想を超えて胸に響き
感嘆の思いが満たすf0222378_15182674.jpg
黄金と螺鈿と彫金が緻密に刻まれこの上なく華麗に輝く
鞘と刀身を別の匠がそれぞれ2年の歳月を要し
渾身をこめ完成させ
刀身を鞘へゆるりとおさめる瞬間の匠は呼吸も忘れ
凝視する
コトリとかそけな音を1つ立てておさまるや匠の緊張は解け
安堵と喜びが満面に出る
こんな番組を見ていただけに現代の匠の技と、先人の技に感服する

春日灯篭に灯がともる様は夢か真か
地表をふわりと浮いている感がする
いにしえ人はここからお浄土へと続くと思ったに違いない
   
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# by okounokahori | 2017-01-18 16:16 | 美術 | Comments(0)

成人式

市の成人式が開催された
約1800人の新成人を迎え会場は若い熱気に満ちる
f0222378_11534597.jpg今年もサポーターとして参加
着飾った華麗な集団は緊張と喜びで上気した顔が弾ける
恒例となった1つの中学校の伝統行事が楽しみで待たれる
それは先輩が白のリムジンに酒樽を積み後輩を乗せて轟音を響かせ会場前に乗りつける
降り立つのは全員が真紅の長羽織と綾織柄の紋付き袴
刷り込みを入れ草履を引きずって歩く
目立つ いきがっているが何処か可愛いf0222378_13373114.jpg
かっこいいね、、、と声をかけると、、ソウッスカ、、、、にこにこ
ご両親は何て?、、、1度の事だから派手にしたらと、、、、にこにこ
そうかご両親とは隔世の違いがあるのだ
方々でキャッーと歓声を挙げ中学以来の友人と抱き合っている
そんな中で一際目を惹くのがジーンズにセーター姿で
赤子を抱いている新成人が数人いた事だ
その一人に「宝物ね大事にして」、、と話す
微笑んで「はい」と答える、、、私は嬉しさがこみ上げる
豪華な衣裳に身を包むばかりが成人式ではない
慈しむように赤子を抱く姿で参列する姿が最高の成人式に見えた
あの親子に幸いあれとエールを送る意味で
今夜は家で乾杯しよう!
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# by okounokahori | 2017-01-09 10:30 | 季節 | Comments(0)

除夜の鐘

寒月の中 寺から鐘の音が響き始めると
あ~あ今年も終わりだ~と感じこの1年の来し方が
頭を去来する
除夜の夜半に鐘を撞く習慣は日本だけだそうである
人間の煩悩の数108を撞く説や四苦八苦(4×9)+(8×9)で108とする
説があるがどちらも定かではない
しかし除夜の鐘は苦しみを絶ち心を浄化させ
新たな気分で新たな年を迎える厳粛な儀式と言えよう
戦時中に供出させられ鐘が激減したこともあり
鐘の音は平和の響きでもある
低く吊された鐘は地を這ってどこまでも響き
高い位置の鐘は上へと伸びやかに響き山へ空へと消えていく
おぼろにかすむ月の夜に空へと消える鐘の音は
日本人の誇りを呼び戻す力があるように思う
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# by okounokahori | 2016-12-30 15:26 | 季節 | Comments(0)

糸魚川大規模火災

過去20年間で最悪の火災が起きた
30時間も飛び火の連鎖で160棟消失という被害がかくも広がった
木造家屋が建ち並ぶ街には何代にもわたり
営々と築かれた地域のつながりや穏やかな暮らしが息ずいていた
ふいに日常を絶たれた人々の悲痛は深い

何も持たず逃げて自分を証明する物がない
360年継承の老舗「加賀の井」酒造はこれから新酒出荷の頃だった
何をどうしていいのか、、茫然自失の態

寒さはこれからが本番
どうか暖かい寝床と暖かい食事に恵まれますようにと願う
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# by okounokahori | 2016-12-24 07:46 | その他 | Comments(0)

大雪(たいせつ)

大雪らしく気温が上がらず庭木の枝も震えている
札幌在住のメル友はいきなりの冬が到来した
秋はどこへ行ったのか、、と言う
確かに今年の冬はひといきにやってきた
身体も季の手順を踏まずたじろいでいる
しかし空は凛と冴え月が煌々と輝きを放つ
身震いしながら空を仰ぐと
不思議に心が鎮まる
もう1つの楽しみはゆず湯
到来物のゆずを浴槽に浮かべゆるりと身体を沈め
1日の来し方を思いその日の平穏に感謝する
この月の気象用語に「雪起こし」がある
冬の雷鳴のことで大雪が降る前に鳴る雷と
雪が降らなくても初冬に初めて鳴る雷を雪起こしと言う
日本海側では冬の風物詩で大雪のきざしと伝わる
雷が鳴る頃はブリやスズキの漁期でもあり「ブリ起こし」とも呼ばれる
日本の四季を詠む美しい言葉 大切に伝承してほしい
    
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# by okounokahori | 2016-12-07 16:31 | 季節 | Comments(0)

冬の到来

二十四節気の小雪も過ぎ 新嘗祭も去り
日没と共に闇が覆い 風が冷気となり頬をさす
暖房器具が乏しかった子供の頃は
練炭炬燵に足をつっこみ
そこに家族団欒があった
現在は核家族が進み高齢者世帯が増え
家族揃って炬燵で話しながらお鍋をつつく光景は珍しくなった
通りを歩むと各戸が静まり 灯りとテレビの音だけが聞こえる
元気をもらう赤子のなき声はついぞ聞かない
時の移ろいと人の心の移ろいを感じる
  
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# by okounokahori | 2016-11-27 09:28 | 季節 | Comments(0)

おはぎ

好物の1つ 
おはぎを頂きながら ふと思う
春に頂くおはぎをぼたもち
秋のそれはおはぎ
そこまでは広く周知だが
夏は夜船
冬は北窓と言うところまではあまり知られていない
暑さから逃れ 人目を避け 浮かべた船で想いを寄せる人と頂いたおはぎ
北の窓からは月が見えない、、、
寒くて寂しく1人で好きなおはぎを頂きながら
かつての色彩りありし日々を思い返している、、、

何となく場景が浮かぶ
日本は美しく情緒深い言葉でみちみちている
その言葉から想像が膨らむ
遠くへ思いを馳せる  これも至福のひと時
日本人で良かったと思う
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# by okounokahori | 2016-11-12 11:13 | 季節 | Comments(0)

北の大地は雪の中

札幌へ降り立つ 5度目の訪道
雪の便りを聞き厚着をしてきたが、芯から冷える寒さに身がすくむ
翌日は小樽の美術館や博物館を見学
名だたる運河添いは外国人観光客で溢れ
かまびすしい、運河添いはしっとり情緒を感じて散策したい
早々に後にし、ローカル線の揺れに身を委ね
駅名や色ずいた木々や家々に目をやりながらの時間が和む
1夜明け、観光バスツアーに参加
北見沢 富良野 美瑛、、などを10時間半の行程で巡る
曇天が次第に雪に変わり
たちまち白一色の世界
湿った空気の中 墨絵の世界が広がる
夏にはラベンダーが埋め尽くしていた大地は
白に覆われ深沈たる静寂が支配する
雪は天からの便りと言う
どんな文が認めてあるのかな?
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# by okounokahori | 2016-11-10 10:19 | 旅行 | Comments(0)

霜降

朝夕冷え込んで露が冷気によって
霜となり降り始める頃
この頃から立冬までの期間を霜降と言う
秋の夜長、読書や日頃ご無沙汰のお人へ
お便りを認めよう、、、と思いつつテレビで過ごしてしまう
暦では11月7日から翌年2月3日までを冬と言う
身が縮みそうに吹き付ける寒風、黒い空
そんな自然に育まれた言葉の数々
淡雪 六花 風花 なごり雪 霜花 寒雷 山眠る みかん湯 
まだまだある 
道元は「冬雪さえて すずしけり」と詠む
私はふと間があるときに「日本の大和言葉を美しく話す~こころが通じる和の表現~」
をひもとく
波立っていたこころが鎮まる
 
 
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# by okounokahori | 2016-11-01 11:06 | 季節 | Comments(0)

PC

PCが損傷を受けた
さあ!困った
販売店へ持ち込む
2度のお預け、2度の家庭訪問、数回お店へ伺いそれでも
損傷したディスクは甦ってくれない
日に数回向き合うPC
今やPCとは夫婦のような近しい関係
それが家裁調停を行っても
覆水盆にかえらず  離婚かな
買い変えるには未練がある
意気消沈の日々
   
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# by okounokahori | 2016-10-22 09:24 | その他 | Comments(0)

寂寥

おびただしい数の鈴虫が3つの飼育箱で生息していたが
次世代へと命を繋ぎ、その短い生命を全うしつつある
ほんの数匹が動きもせず、灯が消えるのをじっと待っている
土中に潜む期間が長く、地上へ出ると
短い命のたけを、思いっきり羽を擦り合わせ、美声を響かせる
外出から帰宅しこの美しい声を聞くと安堵する
毎年我が家で命の繰り返しが行われると
わが子のような愛しさを覚える
庭木が1枚1枚と葉を落とす様子にも目が留まる
「寒露」も過ぎ 野草に冷たい露が宿る
秋の長雨が終わり、晩秋へと駆け足で季節は巡る
この時期はなぜか「喜多郎」のシルクロードの曲が似合う

   心なき身 身にもあはれは 知られけれ
     鴫立つ沢の 秋の夕暮れ       西行

   見渡せば 花も紅葉もなかりけれ
     浦のとまやの 夕暮れ         定家

   さびしさは その色としも なかりかれ
     真木立つ山の  秋の夕暮      寂連

三夕の歌~~秋の夕暮の美~~から引用す
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# by okounokahori | 2016-10-11 08:46 | 季節 | Comments(0)

故人を悼む行事

お盆が過ぎるとたちまち秋彼岸
どちらも故人に思いを寄せるいい機会だ

お盆は全国各地で灯篭流しの行事が行われる
通常の墓参とは違い死者の霊を弔う厳粛な儀式で
お盆の数日間はきちんと縁者と向き合い
墓前やお仏壇の前で大切な人と語らい
大切な人を忘れないための儀式である
ひと頃「千の風」の歌が大ブレイクしたことがあった
私はその頃大切な人を亡くしたばかりで
千の風は辛くて聞くに堪えられなかった
数年が経ち空を見上げると
風が、雲が流れている
あの人はあの雲に乗り
雲水僧のように諸国を彷徨しているのだろうか
あの風と共に私を見ているだろうかとふと思う

茨城在住の友の地域は
この期間中故人愛用の履物を墓前に置き
これを履いて家へ帰って来てと願う
各地各家で故人を偲ぶ方法は異なる
それぞれの儀式を調べるのも一考かも知れない
今夜は京都五山送り火   
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# by okounokahori | 2016-09-17 10:08 | 季節 | Comments(0)

シベリア鉄道に揺られて

1905年に完成したシベリア鉄道はウラジオストクからモスクワf0222378_1821131.jpg
までを結ぶ全長9297Kmで世界最長の鉄道である
航空機が庶民の移動手段ではなかった応時は
貴重な乗り物であり長時間揺られて会話に花を咲かせたことでしょう
私達は2等車両4名1コンパートメントで8時間の走行が始まった
針葉樹林地帯では違った種類や色があり葉先がとがった樹が


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車窓を流れる
レールの側は雑草が繁茂し その中でタンポポ、レンゲ、アザミ、ススキ
季節にかかわらず、短い夏を可憐な野花が一斉に生命を謳歌している
シベリアの大地を流れる風に首を振り、その姿は健気
牛が放牧され、臥せったり草を食んだり
のどかで旅情を掻き立てられる
時折トタン屋根の民家があり煙突から煙が立つ
ここにも日常の暮らしが営々と繰り返され
いかにものどかな風景が未来永劫に続くように願う
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# by okounokahori | 2016-08-30 17:46 | 旅行 | Comments(0)

プラネタリュム

「HOMESTAR  CLASSIC」の名のコンパクトな
プラネタリョウムの器具を購入
わずか5cmのフイルムに微細な穴が6万個開けられ
日本から見た四季折々の星空がいつでも何処でも楽しめる
コンパクトながら臨場感に溢れる
天井、壁、一面に星空の映像が広がり
無限に見える部屋の広がりに星空や星座が輝き
数秒ごとに流れ星が光って消える
興味のないテレビを見ているよりも
数倍心を豊かに、そして癒してくれる
今後、広々とした場所、高い地形で夜空を仰ぎ見れば
審美眼が変わりそう
400年前の夜空では天の川が普通に肉眼で見えたとか
現代は町の明かりで見えにくくなった
深夜に人工の明かりは要らない
星空は時を越えて見る者を魅了する
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# by okounokahori | 2016-08-05 10:11 | 癒し | Comments(0)

鶴の舞橋

ゆるやかな弧を持ち3連に連なる鶴の舞橋f0222378_15132170.jpg
岩木山の麓に羽を広げてふわりと舞い降りた鶴の姿
樹齢150年以上の青森ヒバを用い
全長300Mで津軽富士見湖に架かる
木製では日本一の長さを誇る橋である
微風が湖に紋を描き橋脚にひたひたと水が寄せ
陽のあたり具合で橋の色が変わる
美しい  呆然と眺める
岩木山に雲がかぶさり湖が曇る橋も曇る
この眺望は眼福の一言に尽きる
身体も気持ちもほぐれる
地元ではこの橋を渡ると長生きできると言われている
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# by okounokahori | 2016-07-20 14:57 | 旅行 | Comments(0)

観音の里の祈りとくらし展

仏像展は機会あるごとに鑑賞しているがf0222378_1225490.jpg
こんなに心を揺すられたのは近年にない
立派な建造物に鎮座する仏様ではなく
小高い山の上に立つ侘しいお堂にひっそりと
佇んでおられ 村人たちに見守られて
幾霜月過ごしてこられた仏様が初めてお堂を出て
村から離れられた
そしてここにおいでになる
そんな仏様が一同に立ち揃う光景は圧巻で
会場に1歩踏み入れるやめまいを覚える
幾多の戦禍に遭いお堂は焼け
かろうじて村人が背負って逃れ
ある仏様は畑に、ある仏様は川に沈めてかくまわれた
限りなく優しいお顔で微笑を浮かべておいでだが
長い歴史を経るうちに何度かの災難に遭われた
そんな仏様を拝顔していると
村人の篤い信仰心が伝わってくる
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# by okounokahori | 2016-07-06 12:00 | 美術 | Comments(0)

ブリティシュ、ヒルズ

パスポートのいらない英国f0222378_1057468.jpg
福島新白河、
英国ハイランド地方の風土に近い
羽鳥湖高原に7万3千坪の広大な敷地を構え
資材を英国から取り寄せた偽りのない「本物の空間」が広がる
「荘園領主の館」を中心に数


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ここは中世英国の「街」
異文化にどっぷり浸かり、ここが国内であることを忘れさせる

ゲートをくぐると英国国旗が立ち並び
かつて訪れたウエールズ地方の古城を彷彿させる
案内人の説明を受けつつ各部屋を巡る
瀟洒で威厳に満ち輝きを放ちつつ、見る者に落ち着きを与える
展望台から望む羽鳥湖は湖面に光の帯が走り
眺めていると明鏡止水になる
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# by okounokahori | 2016-07-05 08:33 | 旅行 | Comments(0)