ホタルの煌めき

ほんの一時期 命の光を懸命に灯すホタル
暗闇を舞うホタルの群れに日本人の美意識が刺激される
「蛍火」「ホタル狩り」「蛍舟」「落合蛍」「ホタル合戦」などの
言葉が今に残る
「日本書紀」「枕草子」や「源氏物語」に描写され
芭蕉もホタルを詠んでいる 
日本のホタルでもっとも知られているゲンジボタルとヘイケボタル
その名前の由来は源氏と平家の合戦からと称される
平家全盛のころ 反乱を起こし敗走した源頼政は
自ら命を絶った
その日になると彼の魂がホタルとなり激戦地だった京都宇治橋に
舞い戻り無数のホタルが飛びかう
合戦で勝利した源氏から姿が大きい方をゲンジホタル 小さい方を
ヘイケボタルと呼ばれるようになった
敗者に感情移入する日本人 哀感に心奪われるのだろう

数日雨がしとしと降り ぼやけた雲に梢の緑が重なる
時間の移ろいの中で姿を長く留めぬひとときの美しさの
魅力は限りない
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# by okounokahori | 2017-08-17 09:22 | 季節 | Comments(0)

インパール作戦

NHKスペシャル「全記録、インパール作戦」番組を見る
イギリスに保管されていた実映像が初めて放映された
戦う相手国の戦力を軽視し、兵士への補給を絶ち、無謀極まりない
命令を下した司令官の傲慢に狂気を見る
泥水を飲み、赤痢やチフス、マラリアに罹り
餓死と病いでバタバタ倒れる兵士
倒れた兵士に群がる禿鷹にハエ、蛆虫、
インパールの雨はわずか2週間で死体を白骨と化す
累々と亡骸が折り重なり
73年経た今も遺骨が風雨にさらされている
故郷に思いを残し散った兵士達と共に
無謀な指令を下した司令官との合祀、、、やはり反対したい
私には近い身内に戦没者がいる

今夜は京都五山の送り火、、、その時間に掌を合わせよう
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# by okounokahori | 2017-08-16 10:46 | その他 | Comments(0)

孤高にして神秘.....沖ノ島

世界遺産登録記念としてf0222378_9431998.jpg
「神宿る海の正倉院...沖の島」写真展が開催される
福岡県玄界灘の洋上に浮かぶ小さな孤島
島全体がご神体であり今なお女人禁制で
一般人の入島を厳しく制限されている
神官であろうと入島時には全裸で海中に身を沈め
禊を受ける
一木一草一石も持ち出し禁止 島で見たり聞いたことは
言わずもがな...の掟が守り続かれるf0222378_944745.jpg
この島から約8万ものご神宝が国宝指定され
「海の正倉院」とも称される
展示写真では無数にひしめく巨岩や むき出しの樹の根が
太い綱となり地表をうねり這う
日々一人の神官が神と向きあい祝詞をあげる
神官の祝詞は人間に聴かせるのではなく
声に出したものを空間が返し再び声に出す
これこそが神との対話である
深い聖域であるがゆえに「胎内残気」...産まれた瞬間
に吸った空気と同じく地球の残気に包まれる沖ノ島
これぞ孤高にして神秘

会場を後にして神秘の色濃い巨岩と樹木の重なりが
尊い残滓となりいつまでも胸に留まる
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# by okounokahori | 2017-08-07 09:26 | その他 | Comments(0)

8歳の難民少女

「ネットで最も影響を与えた25人」の1人に 
シリア難民の8歳の少女が選ばれた 
   爆弾が今 雨のように降っています
   みんなハエのように死んでいきます
   ちゃんと息ができない
古都アレッポの惨状を世界に発信した難民少女
わずか8歳の子の目に映るこの地獄絵
世界は手をこまねいて傍観しているわけではないが
争いの収束は道遠い
この声に胸を針で刺される痛みを感じる

   
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# by okounokahori | 2017-08-06 07:59 | その他 | Comments(0)

打ち水日和

7月20日都内140か所で「打ち水日和」の行事が行われたf0222378_8595446.jpg
上野国立博物館で開催されている「タイ 仏の国の輝き」
を鑑賞するべく趣き 公園広場でこの行事に遭遇する
揃いのハッピと昇り旗を掲げ通行人を呼び止め
打ち水に参加を呼び掛けている
外国人観光客が嬉々として興じている 
この水は水道水を使わない
公園噴水から桶へ汲み取り地表へ撒く
小池知事も都庁前でパフォーマンス
私もここで参加 一瞬周囲に涼やかな風を感じる
本来は来客を迎えるに 穢れを祓うために
風呂の残り水や雨水を使って行われた
こんな季の暮らしが柔らかな思いを呼び覚ます
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# by okounokahori | 2017-07-21 07:53 | 季節 | Comments(0)

逝く

近い親戚の1人が旅立った
まだ60代の若さで力つき逝ってしまった
数年間ガンと闘い あらゆる治療を試み
効なく31Kgにやせ細り 子供より小さくなったお体で
それでもお顔は微笑を浮かべ その様が一層哀れを誘う
どうして人はすんなりと逝かせてもらえないのか
どうして人は年の順に召されないのか
この世は理不尽に満ちる
みんなは仕方ないと受け入れる
私も受け入れる
こうして世の中まわっている
何度経験してもお弔いは胸が痛む
逝く者の辛さ 残される者の哀しさ
時の経過が癒してくれるだろう
明けきらない早朝に目覚めると深い静寂が聞こえてくる

    
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# by okounokahori | 2017-07-11 08:59 | その他 | Comments(0)

白糸の滝

全国にいくつか存在する「白糸の滝」f0222378_22525083.jpg
いずれも山からの流水を源としているが
軽井沢の「白糸の滝」は湧水で流れ落ちる
高さ3Mと落差は少ないが幅70Mのワイドを誇る
幅が緩やかに湾曲して崖を落ちる滝は絹糸のようにしなやかで
清冽な流れの川へと落ちる
その透明な水の上をわたる風は限りなく清澄で
ヒーリング効果大
この滝の音は山下達郎氏の曲「ナイヤガラムーン」のf0222378_22574833.jpg
挿入歌に使用される
幾重にも落ちる絹の糸
ここは別天地







  
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# by okounokahori | 2017-07-07 17:32 | 旅行 | Comments(0)

石の教会  軽井沢

無教会 非建築 石の教会 内村鑑三記念堂f0222378_16253079.jpg
が軽井沢星野エリアに自然と融合しつつ
異形な造形で存在感を放つ

石とガラスだけで織り成す不思議な造形に
目を奪われる
自然を分断する壁を持たない、、、非建築
馬蹄形の板状の石と同じ形状 のガラスをアーチ形に
幾重にも立て並べ
傾きつつバランスを保つ
自然の中で自然と一体し
なにものにも縛られない自由な教会
これは内村鑑三の無教会思想による
かつて軽井沢の森を育んだ
千年前と同じ水が流れ 同じ光りが射し
同じ空気がたゆたう
初めて目にする不思議な教会を前に
しばらくは動けないでいた
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# by okounokahori | 2017-07-07 11:03 | 旅行 | Comments(0)

散歩は楽し

風の爽やかさは夏の暑さがあればこそ
田んぼの縁にも清らかな花が咲く
つつましやかな夏の平凡な風景の中にも
琴線に触れる季節の佇まいがある
散歩は楽し 
雲の陰により樹が畑が色を変える 
繁茂の季節に風が緑のにおいを運ぶ
ここにも自然の日常の営みがある
自然はそれなりに幸せに生息している
それを感じる私も幸せに生きている
散歩は楽し
  
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# by okounokahori | 2017-07-02 16:16 | 季節 | Comments(0)

ベトナム雑感

あらら、線路を一旦停止なしでスルーf0222378_1139513.jpg
電車が1日に1本か2本の通過だから止まる必要ない
はあ~
交通事故や違反を犯した場合は警察官にワイロで済ます
罰則金よりワイロが安いから、、
警察官はお金もちが多い
はあ~
いずこの国も同じだが貧富格差が大きい
豪邸でも夜は戸を閉めず開放して床へ直に休む、冷たいから
泥棒や蚊はいない、、f0222378_1140419.jpg
はあ~
結婚式と葬式は大安に行う、大安の翌日に逝去すると
次の大安までご遺体を安置
はあ~
今なお土葬
お墓の形式も西洋式 東洋式が混ざり色彩が施され華やか
兵役制度あり
日本の資金を投入してできた6280Mのトンネル
入口にベトナムと日本の国旗を大きく刻まれる 友好の証し
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各地を巡ったが戦禍を引きずりながらも人々の日常は混とんとしつつも
たくましく生きている 物乞いは1人も出会わなかった
田んぼは水牛が耕す
豊かな緑と一面に咲き競う睡蓮の色彩のに魅入る
フランスの植民地の面影を濃く残す東洋のプチ.パリ
街の賑わいと底しれぬエネルギーが体を包む
言いようのない興奮が湧きここがベトナムだと実感する




  
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# by okounokahori | 2017-06-14 07:11 | 旅行 | Comments(0)

世界遺産 カイディン帝廟

 フランス植民地時代からカイ.ディン帝の死後6年経ちf0222378_17191672.jpg
11年の歳月を費やして造られた廟
タージ.マハ-ル廟も秦の始皇帝廟もそうだ
ウズベキスタン王の廟も同じ
頂点に立っtz者の廟は権力の大きさに比して大きく
なければならない
フエの町で異彩を放つ世界遺産カイディン廟は随所に
フランスの影響を受け教会を思わせる西洋風建築で
廟内には壮麗なモザイクが施されている
各国から陶器やガラスを集め造られたモザイクの中にはf0222378_17223699.jpg
日本のビール瓶の破片も混じっている
宝玉ではないところが面白い 廟内に等身大の像が立ち
その下に遺体が安置されている
盗掘を予想して副葬品は初めから入れない

穏やかでゆるりとした空気が流れるベトナム最後の王朝都市フエ
静寂に拍車をかけるかのように苔むした建物の石が、いにしえへと誘う
小径には夏草が生え古びた家並みと暮す人々の
息遣いを感じ、あわただしい旅ではなくゆったり時間をかけて
歩きたい所である そうする事により皇帝たちの死生観やf0222378_1724124.jpg
宗教が反映されるかも知れない
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# by okounokahori | 2017-06-12 16:52 | 旅行 | Comments(0)

世界遺産 ミーソン遺跡

ベトナム最後の王都グエン朝はフランスの植民地化f0222378_10414355.jpg
に翻弄されつつ13代続く
いにしえの女神が祀られる丘の上に立つ塔は
いずれも太陽の昇る東を向いている
赤レンガを積み上げ 祈る女性の姿が刻まれた外壁の
装飾は見事だ  アンコールワット遺跡を彷彿させる
水 山、緑豊かな自然の景観の中でかつて栄華を誇った
チャンパ王国の聖地は世界遺産に登録されているが
ベトナム戦争でアメリカ軍の爆撃で破壊され大きな
爆弾の穴が残りその悲惨さを伺い知れる
周囲の峰々に護られて建ち その権威を誇っていたであろう
祈りの神殿が草木に埋もれている
時に人は愚劣になる しかし甦ることのない遺跡の破壊の跡に
佇むと やるせなさがこみ上げる
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# by okounokahori | 2017-06-11 08:23 | 旅行 | Comments(0)

気温38度

ベトナム、3番目の大都市ダナンの滑走路へすべらかに機は降り立つf0222378_7301491.jpg
3年前に直行便が就航し それに合わせて空港や道路が新設され
周囲は南国の花で埋まり、かぐわしい香りが漂う異国情緒が心地よい
いい気分はここまで
翌日から気温38度、乾期で雲1つなく風のそよぎもなく
汗みどろで歩いて巡る
ダナンから30Km離れた世界遺産旧市街を持つ
ホイアンへ連泊f0222378_7311271.jpg
ホテルは5つ星、建物の周囲は花園
珍しいフルーツが樹にぶら下がる
16世紀には朱印船で日本の貿易商人がこの地を
訪れ、最盛期には1000人以上の日本人が住み
日本人町が形成されるが江戸幕府がとった鎖国政策で衰退
日本橋や郊外の日本墓地がその歴史を伝える
その後移り住んだ華僑の人々が形成した街並みが残る
素朴なもの深いものに、このうえなく心をうごかされる素養
を持つ日本人には、やんわりとした安らぎを与えてくれる町である
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# by okounokahori | 2017-06-10 11:29 | 旅行 | Comments(0)

若い力

運動会へ行くf0222378_11454936.jpg
駅を降り立つと東京タワーのそびえが目に入る
校門で許可証を受け首にかける
狭い運動場からは森ビル アパホテルのビル群が視界を遮る
小学生たちは可愛さと幼さと成熟の兆しを織り交ぜ
駆ける 跳ねる 踊る
若さが弾ける
得点する度に飛び跳ね歓声をあげ 手を振り回し全身で喜びを表現する
こんな眺めはこちらも活気をもらう
サンシャワーを浴び若木は伸びる 健やかに伸びる
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人生は思いがけないことの連続がきっとある
その1つずつのハードルを越えて
力強く 優しい心を失くさず生きて欲しい

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# by okounokahori | 2017-05-28 10:50 | その他 | Comments(0)

春日部の貴婦人

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散歩道の途上に私がひそかに「春日部の貴婦人」と名付け
慈しみ眺める樹が立つ
打ち捨てられた荒れ地に寂しげに、凛として天を突くその姿に
誇り高き貴婦人のような気高さを感じる

奥日光の静かな湿原の中 1本のシラカンバが
ひっそりと佇む
見る人を魅了するその樹を敬意を込めて
「小田代ガ原の貴婦人」と呼ぶのは広く周知だが
この地のこの樹も借景を持たない分 素朴で親しみを
感じさせる力を放つ
私の散歩はこの樹に会いに行くのが目的でもある

風ふきすさぶ中で大きく幹ををかしげ
強烈な陽の下 緑したたり幹に陰をつくり暑さから護る
清らかな月光がこの樹に射しかける光はさぞ美しいだろう
風景の中で捕えた生命あるものみないとおしい
  
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# by okounokahori | 2017-05-25 16:00 | 季節 | Comments(0)

ある1つの終焉

ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず、、、
長年築いてきた友情はむなしく色あせ衰えてしまった
双方が年を重ねたように、
世間のもろもろの雑事に心を砕いている間に
感情が冷めてしまった
長年の間に培った思い出は山のごとくあったが
しかし1度冷めるとその山はがらがらと音を立て崩れた
人の心は移ろう、、世の常
   過去は宝物になる、、、過ぎ去るのではなく蓄積されるもの
とは誰かの言葉
そうか、過去を捨てず慈しめばいいのか
今は達観しきれないが前を向いて我が道を歩む
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# by okounokahori | 2017-05-24 15:19 | その他 | Comments(0)

ここは?

この地を散策していると日本を離れイギリスの古典街を散策している錯覚を覚える
兵庫県小野市から高速バスで1時間余り
6910Mの長い新神戸トンネルを抜けるとすぐの立地に
異空間が広がる ここは北野異人館街
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明治から大正にかけて外国人設計士が建てた洋風建築が建ち並ぶ
元は北野天満宮を祀る農村であったが開港後の明治になり来日外国人の居留地となり
次々に洋館が建てられ修復を重ね今に至る
ほとんどがイギリスの古典主義様式を簡略化した建物でコロニアルスタイルを持つ
瀟洒な建物群の中で1際異彩を放つのが1棟の介護付き有料老人ホームである
年金生活者には縁のない日常がここにある
今にもロングドレスに大きな帽子をかぶった麗しいレディが表れそうな気配が、、
しかし現実は外国人旅行者でとてもかまびすしい
カフェに立ち寄り 早々と後にする

かつては農村であり 今は観光名所になり洋館が建つ
天満宮の敷地は削られ空地も民家も姿を消している
草の匂いがない 土の色もない 吹く風さえ違った色になる
時ははるかに流れる


  
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# by okounokahori | 2017-05-23 09:13 | 旅行 | Comments(0)

国宝 浄土寺

兵庫県小野市に古刹浄土寺があるf0222378_902613.jpg
お堂も中に納まる阿弥陀三尊も国宝
これまでに多くの国宝を目のあたりにしてきたが
浄土寺はまさに国宝中の国宝だと確信する
しかし交通の便が悪く訪れる人もまばら
それゆえに静寂が支配する空間での鑑賞は
心ゆくまで眺めていられる
午後西日が蔀戸から差しかける光線の具合によりf0222378_911091.jpg
お堂や阿弥陀様に生じる変化に目を止め
床に坐し時を人を気にせず静けさと共に
お寺のお人と語らいながらお堂で時間を費やす
こんな時こそ生きていてよかったと思えるひと時である

まばらに訪れる人達はお堂に足を踏み入れるや床に坐すf0222378_10304988.jpg
立っての鑑賞ではなくおのずと座らせる、、、威圧ではないがそんな雰囲気を与える
阿弥陀三尊はとにかく大きい
阿弥陀様が5,30M 左右の観音、勢至の二像も3,70M 
そびえる高さがある
足元の雲座とその下の3Mほどの台座を貫く心柱が
仏から地表の石の台座へとつながり耐震効果となる

3時ごろから西日が差し込み始めると
その光が床に当たり反射して雲座を照らす
まさに西方浄土から迎えに来る「御来迎」の姿そのものであり
美しさと荘厳で胸が篤くなるf0222378_10335741.jpg

流れる衣紋や長い爪 全身が黄金に輝く
日頃の鬱屈した思いは消え去り無垢な自分に
立ち返りそうな気がする
星移り月かわり歴史は移っても麗しい仏様は変わらない 
   
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# by okounokahori | 2017-05-17 08:51 | 旅行 | Comments(0)

小満、、、夏の始まり

小満、、、人々を歓喜させた桜が去り
それに代わってツバキ 菖蒲 ツツジ 藤 バラが咲き
1本1草すべてに命が満ちて来る頃
爽やかな大気をはらんだ風がみどりを運び
一方では走り梅雨が始まる
どちらも命を育む自然からの大切な贈り物
釣り人が待ちかねている鮎の解禁も近い
我が家の鈴虫の孵化もまじか
散歩の度に新たな季節を見つけ嬉しくなる
季節の変化はありがたい
人の心は時に立ち留まり悩みに陥る
季節は立ち留まらない
悩む私の背中を押してくれる
わたる風はさまざまな歴史を見つめ
さまざまな家庭の事情も見つめて吹きわたる
年を重ね自然のこまやかさに目が向くようになった
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# by okounokahori | 2017-05-09 09:56 | 季節 | Comments(0)

みどり

1日の大半を過ごす部屋から
屹立する巨大な2本のけやきが競うように
天を突く姿が見える
葉を落とし枝枝が直線のシルエットとなり
夕闇に浮かぶ姿は影絵を思わせる
季節が移ろい陽光に輝きが増すにつれ芽を吹き
その色の変化に目を留めるのが楽しみである
顔を出したばかりの緑でも白でもない白緑色から
若菜色 若草色 萌黄色へと変化し今や浅緑となる
若い緑に陽が射す面はキラキラと輝き 風に枝を大きく振る
躍動美にしばし見入る
1本1草のすべてが生命力に満ちようとしている
精神の高揚を道ずれに
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# by okounokahori | 2017-05-04 16:38 | 季節 | Comments(0)

G SiX

銀座松坂屋の跡地にエリア最大級の商業施設を備えたf0222378_9503294.jpg
大型複合施設GINZA SIXがオープン
脱百貨店を掲げ華々しくデビューした
地上13階地下3階の施設で延べ面積4万7000平方メートル
オフィスや商業施設さらに能楽堂も備え日本文化の発信地にも
なろうとしている
先ず屋上へ向かう
わあ~あふれるみどり
みどりの上を吹き抜ける風が爽やか
ベンチが何か所にも置かれそこで写生をする人f0222378_9265724.jpg
幼子に本を見せている親子
休む高齢者の顔が穏やか
ここはビル群のはざまのオアシス



    
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# by okounokahori | 2017-05-02 09:43 | その他 | Comments(0)

甦った豪華絢爛

世界遺産「二条城」の東大手門が修復なり特別公開されているがf0222378_13384119.jpg
海外からの観光客であふれている
洋の東西を問わず心を動かすものは共通する
鑑賞するが国宝や重要文化財が次々に現れ歩みが遅々とする
豪華絢爛ばかりではなくここには うねる歴史がある 慶応3年15代将軍慶喜が朝廷に政権を返上
この「大政奉還」により264年の長きにわたり続いた徳川幕府が幕を閉じた
150年前に日本の転換となった歴史の舞台でもあった
壮麗な桃山様式がめくるめく広がる
障壁画や格天井 木戸や襖の引き戸は彫金の三つ葉葵 部屋廊下毎に天井画が変わり
惜しげなく金の砂子を用い見ているときらめきにまばたきも忘れる
天井の辻金物の精巧な細工には先人の匠の技が冴える
建坪1千坪 畳の総数800枚 廊下総長45メートル
徳川将軍家の威光を余すところなく伝える
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          二の丸庭園 石橋にコウノトリが1羽、物思いに立つ
          本丸庭園の桜は こぼれんばかりに誇りお堀に映え
          あふれる光が栄華と共に満ち
          多くの観光客を嬉々とさせ 今なお徳川の
          威光は輝く







   

 
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# by okounokahori | 2017-04-23 12:00 | 美術 | Comments(0)

穀雨

自然のうつろいを美しいと感じる日本人の心
桜咲き 桜舞い
    「花開けば 万人集まり
       花盡くれば 一人なし」
この年もいくつかの思い出を残し桜は去った
散り際の潔さに人は惹かれる

穀雨が近い 多くの穀物を潤す春の雨
連日降り続く小雨は冷え冷えと肌を震わす
「秋霖」とも「菜種梅雨」とも呼ばれ
百の穀物を潤し 植物の芽を出させる恵みの雨である
道行けば タンポポ れんぎょう ヤマブキ 雪柳 わすれなぐさ
に目を奪われしばし足が止まる
散歩の度に新たな春が見つかり気持ちが躍る
我が家の庭では枝に刺したリンゴを
灰色の鳥が目をきらきらさせ尾羽を上下させ果敢についばむ
そんな姿が愛らしい

  この世には よきことあふれ さちなるかな 王者のごとく
この歌のような国々であれば人みな幸いなのに、、、
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# by okounokahori | 2017-04-20 19:19 | 季節 | Comments(0)

珍しい三柱鳥居

f0222378_1612436.jpg全国に4か所とも5か所とも言われる珍しい三柱(みはしら)鳥居の
不思議な容姿に魅せられその謎を追う学者がいる
学者が追跡していくと全国に九基(現存8基)見つかっている
が由緒ある正しい三柱鳥居は京都太秦の木島社(蚕の社)が原型で
他はのちに模倣され建立されたようである
長い歴史の中で「京都蚕の社」 「墨田区三囲神社」 「岐阜県大和町」 「長崎県和多都美神社」
「奈良県大神神社」の五基の説で定着していたところ後に神聖地をお祀りする
地元人の熱意で建立されたのが他に三基あり、そのうちの一基 岐阜県洞戸の山頂の
木製三柱鳥居は中部電力の送電線が鳥居の上空を横切って建設されf0222378_20382126.jpg
三柱鳥居の神域が汚され本来の聖地ではなくなったと言うことで
撤去されその地に埋められた
ところが近年になり
京都南禅寺の非公開庭園「大寧軒」にあることがわかり研究家たちを興奮させた
ここは茶道家が作庭し茶人ならではの趣向が凝らされいたる所に大胆な技
巧が見られる
池の中に立ち 池の形は琵琶湖を模し水は琵琶湖疏水から導かれ 鳥居の中心は琵琶湖竹生島を模している  非公開であり今もひっそりと聖域を護る

上が大寧軒   下が蚕の社

時が止まった静寂を伴に今後も幾歳月建ち続け
その上をまろまろと昇る月光を浴び鳥居自身の心が何かを呟いているかもしれない 
情感を掻き立てられる風景である


  
   
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# by okounokahori | 2017-04-19 15:35 | その他 | Comments(0)

千鳥ヶ淵

国民的桜名所の筆頭は やはり千鳥ヶ淵f0222378_917696.jpg
皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長700Mの遊歩道で
戦没者墓苑から靖国通りまでの間に体並ぶ約260本の桜の木々は お気に入りの桃色衣裳をまとって集い 年に1度の逢瀬に歓喜しているようだ
歩く人たちは花のトンネルをくぐり満悦の笑み
海外旅行者の若い女性達がレンタル着物で嬉々としているf0222378_1637682.jpg
海外からの人達が日本文化に接している姿は喜ばしい
皇居の石垣に映えて着物姿が美しく
桜が重なり雲も重なる かくも麗しこの春

   
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# by okounokahori | 2017-04-14 09:09 | 季節 | Comments(0)

詩吟

尊敬して止まないお方のお供で詩吟の会へ行く
出演者は黒紋付き袴に色留袖
日本人が最も威厳と優美さを与える正装に
改めて日本人であることの誇りを感じる
老いても高く朗朗と冴え響く声
広い会場に轟き消えゆく
「夜桜」 「月夜に梅花を見る」 「山中の月」「田子の浦う、、」
「吉野懐古」「風橋夜泊」などなど
少し論語を学んでいる故か 内容がスッーと頭に馴染む

道元の「花筏」
  諸行無常と 流れる川に
  諸法を 無我と 棹さして
  涅槃寂静の 花と流れる
  花とともに流れて行こう
哀れさと諦観としたたかさとを 聴く者に残してこのうたは終わる
余韻も残して、、、、

スーツに着かえて「海行かば」がうたわれたf0222378_15545131.jpg
戦没者追悼の念がこもり
会場は静けさだけが支配する
この歌は「大伴家持」作で万葉集に編纂される

明け行く空の下 
不帰となった多くの生命の痛みを交差させ 胸に浸み込む
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# by okounokahori | 2017-04-11 15:18 | その他 | Comments(0)

毛利庭園

六本木にある史跡庭園で長州藩だった毛利綱元のf0222378_11581086.jpg
麻布上屋敷の跡地に本格的な回遊式庭園に滝 
渓流 四季の花木を配した日本庭園がある
池には宇宙飛行士毛利衛氏が
スペースシャトルに搭乗した折に持参したメダカが生息する
数本の桜が今を盛りと咲き誇るが かつてこの毛利屋敷に赤穂浪士10名が預けられ この地で果てた終焉の地でもある
周囲に斬新な高層ビルが立ち並ぶ中心の空間で都会の喧騒を忘れ
ゆったりと散策できるオアシスでもある
すぐ傍らでは「六本木さくら坂」の桜が妖艶に微笑むf0222378_11591275.jpg
ワイン試飲券を配られ日本では非販売のワイン3種の
試飲をして頬がポッと染まる
さくらより頬のほうが濃いかな
桜や紅葉のような自然の移ろいは何年
繰り返し見ても飽きることはない

花天月地、、、春の花時の月夜の景、、、がふと浮かぶ
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# by okounokahori | 2017-04-11 11:49 | 季節 | Comments(0)

甘茶

f0222378_8281420.jpg4月8日 お釈迦様の生誕日
人形町の大観音寺へ花祭りに詣でる
この日はご本尊特別開扉
比叡山千日回峰行者が使った草鞋が吊るしてある その先に屋根付き台座にお釈迦様が天上唯我独尊のお姿で鎮座する
お釈迦様が生誕された時 九匹の龍が表れ
「甘露の雨を降り注いだ」の言い伝えから
いまだにこの日はお釈迦様に甘茶を頭から注ぐf0222378_831584.jpg
お願いを済ませ石段を降りると
人形町商店街のおかみさん達のお接待
道路脇の床机に腰掛け甘茶と和菓子のお振舞を頂く
数十年ぶりにいただく甘茶の美味しいこと
柔らかでほのかな甘みがのどを下っていく
はんなり幸せを感じる
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# by okounokahori | 2017-04-10 08:08 | 季節 | Comments(0)

桜のすだれ

西行法師が奥州へ向かう途上栃木の法輪寺でf0222378_16303640.jpg
盛りを過ぎたシダレサクラを見て詠んだ

   盛りには などか若葉は 今とても
    心ひかるる 糸桜かな
  (若葉が美しい季節を迎えたけれど
    私が心をひかれるのは糸桜なのだ)
があるf0222378_16312250.jpg
イトサクラまたはシダレサクラ ここ岩槻区太田 浄源寺の
シダレサクラはソメイヨシノより色が濃く
一本の細い枝にびっしりと身を寄せて花開き裾を地へつき風にゆらゆら身を揺する様は
まさに桃色のすだれ
樹の中心に立ち桃色のすだれに囲まれ気を思いっきり吸うf0222378_9384226.jpg
   今日の私は桜の精になる
   


   
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# by okounokahori | 2017-04-05 16:14 | 季節 | Comments(0)

西行と桜

幻のように淡く はかない色があたりに広がる桜の名所へ来て
世阿弥作の西行桜を思い起こすf0222378_8505784.jpg

西行の寝所に老桜の精が現れ静かに舞い
春の夜のひとときを惜しむと夜明けと共に消えてしまう

初花を急いで咲く糸桜
千本通りは花の雲の道
散り敷いだ花は雪なのかf0222378_853148.jpg
滝の波にも花が散り浮かんで、、、、と謡い舞う

次第に花の陰から夜が明け始める
西行はもう少し待ちください 夜はまだ深いのです
白々としているのは夜明けではなく花の陰ですよ
と止めるうちに夜桜の花の下での夢が消える、、、

世阿弥のうたや舞いは美しく哀しくはかない
時は移ろうても世阿弥のうたや舞いは人の心を平らに安らかにさせる
今日私は桜に酔っているかな


 
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# by okounokahori | 2017-04-04 08:45 | 季節 | Comments(0)


旅行好き特に秘境にどっぷり


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