道成寺

漆黒の空に雲の隙間から赤い帯が細くf0222378_9385130.jpg
次第に太く全体へと広がりしらじらと夜が明ける
こうして早朝に旅立つ
聴講生になっている大学の古典芸能が面白く
お能の[安珍清姫]に誘われるように道成寺へ向かっている
新大阪から紀州鉄道に乗り換え御坊駅に着いたのは
お昼もまわった頃
御坊駅からは日本一短いローカル鉄道きのくに線f0222378_9394770.jpg
本数が限られる 歩こう
山が迫り畑の間の道を爽やかな大気を感じ歩く
やがて長い石段の先に仁王門が迎えてくれる
その奥に本堂、書院いずれも重文指定 右手に三重の塔 左方に宝物館
この宝物館がすごい、国宝の仏像が勢揃い
慈しみで満ち満ちた館内
本堂の木造千手観音立像は北向きに安置されている秘仏千手観音像の
解体修理時に甚大な破損状態で見つかり修復したものと言う
国宝 重文指定の建造物 仏像が多く日がな見ていたい
しかし秋の陽はつるべ落とし
思いを残し足を返す
大宝元年(701)文武天皇の勅願にて創建
1300年の歴史を重ねた古刹は堂々たる構えで威張らず
優しい面持ちで時を刻む
[PR]
# by okounokahori | 2018-11-16 15:00 | 旅行 | Comments(0)

時代祭

京に広がる時代絵巻f0222378_93147.jpg
沿道は国際色豊かな見物人で溢れる
笛 太鼓を奏でる山国隊を先頭に約2000名、2キロの
行列が京都御所、建礼門前から平安神宮までを巡行する
明治維新から順次古い時代に遡り、京都の歴史、日本の歴史
の縮図絵巻である
和宮 吉野大夫 出雲の阿国はあでやかで美しい
すべて形あるものは幻となり消えるf0222378_1643763.jpg
時の権力者も栄華を誇りやがて露となる
そしてその上を悠久の風が流れる
束の間現実を離れる




f0222378_16443698.jpg
  
[PR]
# by okounokahori | 2018-10-25 08:57 | 季節 | Comments(0)

十三夜

古来から満月の十五夜と十三夜の両方を愛でることでf0222378_1065356.jpg
お月見とされていた
まん丸い十五夜の月は美しい!に尽きるが
少し欠けた十三夜の月も趣きがあり美しい
いにしえ人は十三夜を好み
そこに「わび」「さび」を感じた
どちらか一方だけ見るのは片見月と言い良しとしなかった
時は重ねども月は美しい
[PR]
# by okounokahori | 2018-10-20 09:26 | 季節 | Comments(0)

新宿御苑

「10月さくら」が咲いているとお誘いを受け赴くf0222378_1622181.jpg
新宿区と渋谷区に跨る広大な歴史深き公園である
樹木のその数1万本を超え
桜だけでも65種1300本を有し
回遊式庭園が拡がりを見せ都心にあって喧騒から離れた
人々の憩いの場である
例年総理大臣主催の「桜を見る会」がこの地で開催される
10月さくら 小さい 小さくて枝にしがみつく
大半の葉を落とした枝にしがみつく姿は健気f0222378_16315399.jpg
小さくても立派な桜 薄桃で可憐 小さいだけに愛おしい
傍に大銀杏が堂々の構えでそびえる
が葉が何とも小さい 親指の先ほどの大きさ
落ちた葉を3枚手帳に挟む
松の大木の下で変わった松ぼっくりを1つ拾う
13㎝ほどもありズシリと重い外はヤニでベタつく
これも初めて見る 珍種かな
日常を変えると好奇心に刺激が加わるf0222378_16324212.jpg
さくらや紅葉のような自然の移ろいは何年繰り返して見ても飽きない




 
[PR]
# by okounokahori | 2018-10-07 16:07 | 癒し | Comments(0)

大阪城

f0222378_8552436.jpg太閤さんによる築城
大阪夏の陣での落城
徳川による大阪城再築など
戦国時代に歴史を大きく動かした大阪城
敷地が甲子園の27倍の広さを持つ
先ごろの台風で倒木が多く、国の重文指定の金蔵に大樹が倒れ
その屋根を破壊し無残な姿を見せる
いつも城や城址へ訪れると石垣に目を凝らす
幾重にも積み上げ幾何学模様の美しさを見せf0222378_8562092.jpg
特に角の反りに魅せられる
城のシンボル天守閣は昭和6年、260年ぶりに
再建され費用の全額を大阪市民の寄付で賄われ
3年の歳月を経て大改築が平成9年終了し
黄金に輝くかざりが陽を照り返し目にまばゆく同時に威厳を放つ
大阪城の魅力の1つに高さ30Mの巨石を用いた石垣がある
巨大な石は秀吉の権威の象徴でもある
石垣の前に佇むと渡る風はさまざまな歴史を見てきたと感じる
f0222378_11353089.jpgf0222378_1136775.jpg







野の花が巨石に生きずく 愛おしい
f0222378_11374210.jpgf0222378_11383090.jpg
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-30 08:10 | 旅行 | Comments(0)

太陽の塔

地上300M 日本一の超高層ビル あべのハルカスf0222378_1472667.jpg
  こころ 晴るかす
  みらい 晴るかす
地下5F  地上60F
この16Fが美術館 
万国博覧会から半世紀ぶりに内部公開が実現し
再び脚光を浴びた「太陽の塔」
岡本太郎に心酔する人たちにより
実物の十分の一のレプリカが復元され展示されているf0222378_1482234.jpg
万博のテーマ 黄金のマスクがゆっくり表情を変える
オブジェは原色の氾濫
これでもか これでもかと鮮明な色が追いかけてくる
「凡人の理解を超えた変わり者」と言うイメージをもつが
画家 彫刻家 建築家 思想家の顔も持ちスケールの
大きな芸術家であった
「老いるとは衰えることではない 年と共にますます
ひらき ひらききったところでドウと倒れるのが死なんだ」f0222378_14105253.jpg
常にそう言っていた太郎はその通りに生きそして倒れた
遺作の絵はエネルギーに満ちあふれ署名はなく未完

嵐が荒れ狂った後にはいつも何事もなかったような
空が広がるに似て 最初は虚を突かれるが目が慣れると
次第に平常心で鑑賞できる


f0222378_14181573.jpgf0222378_14193681.jpg
 
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-27 11:23 | 美術 | Comments(0)

曼珠沙華

長い土手一面を朱に染め上げる曼珠沙華f0222378_9244068.jpg
その数350万株植え付け面積24000㎡ 圧巻の光景が行けども行けども尽きず
赤く赤く限りなく赤く咲く
この地は幸手権現堂公園
初春の水仙から始まり 桜と菜の花 紫陽花 曼珠沙華
と権現堂堤は四季の移り変わりを堪能させてくれる癒しの空間
であり地域のボランティアの力が支えている
今夜は朱の夢を見るかと思うばかりに
身も心も染まる
絹糸のような雌しべが花弁と同じ数で長く突き出
その先はコテを当てたかのように内側へカールする
どれとて同じ 自然の妙を見る
f0222378_930960.jpgf0222378_9302522.jpg
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-24 17:08 | 季節 | Comments(0)

間もなく中秋の名月f0222378_10184055.jpg
日本の神話に「月読命」つきよのみこと
と言う 月を数える神様がいる
農業で大切な暦と関係があり農業の神様ともされてきた
月読命は伊勢神宮や京都の月読神社 山形の月山などに
祀られ日本人は古くから月を崇めてきた
いにしえ人は池に浮かぶ月を興じ
庭園の白砂を盛り上げた上に月を見て杯を酌み交わし
水を張った田に映る月を愛でたf0222378_10193250.jpg
西に沈んだ月はまた東に昇る
日本人の「死と再生」の思想から月にさまざまな思いや
信仰を重ねてきた
冴え渡った夜空に煌々と輝く月をしみじみ眺め
来し方行く末に思いを巡らす
時にこんな夜があってもいい


f0222378_10482678.jpg


 
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-22 15:33 | 季節 | Comments(0)

池袋大仏

宙に浮かぶ釈迦如来大仏f0222378_1174446.jpg
何とも不思議、雲流の下に蓮台が無く確かに浮かんでいる
しかもビルの中
1階エントランスに5メーター、1トンもの巨大な総檜造りの
仏様が柔和なお顔で鎮座の姿で浮かんでいる
誕生したばかりの新仏は清々しい、まだうぶ声を上げたばかり
像を空中に浮かべたのは、仏はエネルギーの塊であり
光の球のような存在との考えから
仏は重さもなく実体もない象徴として宙に浮かぶ姿を
実現しました、、、とご住職の説明が読める
ビルの3階から6階までは壁に埋め込み型の
新たな墓地の形をとる
浮かんでいても像の視線は参拝者に注がれる
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-19 16:32 | 美術 | Comments(0)

藤田嗣治 展

明治半ばの日本に生まれ激動の時代に数奇なf0222378_1544306.jpg
人生を送った画家藤田嗣治の
没後50年大回顧展は多くの人たちに静かな感銘を
与えている
静物やうら寂しいパリの街かどを描くも次第に
浮世絵の技法を取り入れ磁器のような質感を持つ
乳白色の肌と墨を用いた細い線で描く裸婦は
官能的な美しさが輝く
パリ画壇の寵児となるも世界金融大恐慌や戦争時に軍から
作戦記録画を描くよう命じられ、それゆえ戦後は国策協力を紛糾されf0222378_15461520.jpg
再びフランスへ渡り以後帰国はなく今もフランス片田舎の
小さな礼拝堂に眠る
戦争画は圧倒する迫力に満ちる
アッツ島玉砕はすさまじい数の死体が累々と重なり
まさに生き絶えんとする兵たちの阿鼻叫喚が画面を覆う
国内外の美術館所蔵の貴重な120点が一堂に展示され
鑑賞にゆるりと歩を進め1日を費やす
f0222378_15501391.jpgf0222378_15515532.jpg
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-17 15:22 | 美術 | Comments(0)

声明

日本橋タワー内「ここ滋賀」でお茶お菓子付きの講演を聴く
三大天台宗の一寺「西教寺」ご住職の「明智光秀と西教寺のかかわり」
の講演、延暦寺ふもとの坂本にあり、かつて信長から光秀が
拝領した土地にこの寺院はある
終わりに僧が短い声明を謡って下さった
何と心地よく浸み込む韻律なのだろう
たった1文字を高低強弱をつけて息の止まるまで
長く伸ばす
穏やかで、伸びやかで、静かに響く
声に出して声明をとなえる人が一番精神が洗われる、、と何かで読んだ
が聴くだけでも精神は洗われると思う
いい時を過ごす
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-10 09:56 | 癒し | Comments(0)

白露

まといつく暑さに悲鳴を上げたこの夏
日中は今だ日差しがまばゆいながら空には砂のような秋雲が
ゆったり流れる
庭では彼岸花が首をもたげている
長く目を楽しませてくれた百日紅も盛りを過ぎ寂しげ
我が家の鈴虫はかしましいばかりに美声を張り上げていたが
産卵を終えその命を全うした
大気が冷え露を結ぶ白露が近い
秋の果実 野菜が店頭に揃う
人の心は時に立ち止まるが
季節は立ち止まらない 確実に巡る
小さな秋を見つけに散歩に出よう
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-08 10:31 | 季節 | Comments(0)

三内丸山遺跡

1万年以上続いた縄文時代f0222378_14133520.jpg
争いがなく海や山の恵みで穏やかに生きた
平均年齢30歳
産まれてすぐに亡くなる子供が多く
子供のお骨は土器に入れ子供ばかりを同じ場所に埋葬され
これまでに800基以上も見つかる
大人のお墓は道路を挟んで向かい合うように
並べて土葬された
穴を掘り太い柱を立て掘立柱建物を建てf0222378_14145444.jpg
幾棟もまとめて建て共存して暮す 500棟もあり
4~5人が暮らし総人口は多い
この広大な大地に立ち縄文の風に吹かれているうちに
かつて穏やかであったろう当時の人々の営みが見え隠れする
北の大地に花開いた縄文文化 北のまほろば
人々が集い自然と共に暮らし豊穣を願う
ニレトコの実を発酵させお酒らしき飲料もあった
ゆっくりと、のびやかに名前もなく懸命に生きたf0222378_14431678.jpg
その命は美しい
巨大な立杭は祭祀用なのか
1メートル大の栗の木15メートル長を6本立て
遺跡のシンボルタワーとして屹立する
この同じ時期エジプトではピラミッドが建設される

体験工房で勾玉を作る
「レストラン五千年の星」で縄文食材を使った「縄文美人そば」を頂くf0222378_14492095.jpg
細麺でとろろ芋と温泉卵が乗り美味であった
[PR]
# by okounokahori | 2018-09-01 11:13 | 旅行 | Comments(0)

棟方志功記念館

     「あおもりは かなしかりけり かそけくも 田沼に 渡る 沢潟の風」
故郷を離れて思い起こす風景の何と愛おしいことか
初夏の心地よい風が吹き過ぎる沢潟の情景が棟方氏の美の世界を教えてくれた

校倉造りを模した建物は池泉回遊式日本庭園と調和しf0222378_17385957.jpg
落ち着いた佇まいを見せる
ハマユウが赤い実をつけ、萩がこぼれんばかりに小さな
花を咲かせている
心静かなのはここまで
記念館に歩を進めると棟方氏の激しい情熱に心揺すられる
棟方氏が制作中の映像を見て衝撃を受ける
まるで狂気のよう
病で片目が見えず板の面に覆いかぶさりf0222378_1851684.jpg
彫刻刀を持つ手が走る 滑る 踊る うねる
早い 早い 板の神が乗り移り 神が彫らせているかのよう
更に青森の古い民謡を呟きながら板を回転させて彫る
彫るのか触れているのかなでているのか手の動きが早くて
目を凝らす
棟方氏はニコニコしながら彫る
      「身体ごと版画にならなければ 本当の版画が生まれて来ない
   わたくしを化け物にされて欲しいという心持ちで版画を生まして行くのです」
う~ん この言葉言い得て妙f0222378_1864272.jpg
どの作品も母性がにじみ出て胸にやんわりと浸み込む
仏の絵が多いのは東北風(やませ)が吹くと
この地域は冷害に見舞われ凶作が続いて人々に
苦痛をもたらす
棟方氏は故郷青森の人々の宿命を仏の力を借りて描く
息をひそめて作品に目をやるとふと阿弥陀様の声を聞く気がした

f0222378_1064642.jpgf0222378_10132875.jpg







         
          アイシテモ、あいしきれない
          オドロイテモ、おどろききれない
          ヨロコンデモ、よろこびきれない
          カナシンデモ、かなしみきれない
          それが版画です     棟方 志功



  
   
[PR]
# by okounokahori | 2018-08-30 11:43 | 美術 | Comments(0)

立秋

8月7日は立秋
台風の後は再び猛暑が列島を覆う
まとわりつく暑さ 手におえない暑さ
しかしその中で聞く「立秋」の響きは
さあっ~と一陣の風が身体を吹き抜けた気がするのは
私だけであろうか

鎌倉鶴岡八幡宮では立秋の前日に
夏の邪気を祓う夏越祭り
立秋の翌日に源実朝の誕生祭があり
この3日間は「ぼんぼり祭り」と呼ばれ
約400個のぼんぼりが参道に飾られる
鎌倉在住の文化人の書画がぼんぼりになり
鎌倉の風物詩として親しまれている
大きな月がゆらめきながら現れ光がぼんぼりに射す風情は
夢幻の空間を醸し出すだろう
月にも花にも風情にも一生に一度と言う瞬間がある
齢を重ねてこそそう感じる
[PR]
# by okounokahori | 2018-08-09 11:56 | 季節 | Comments(0)

美しい景色も、美味しい食も、京都が誇るものすべてはf0222378_934271.jpg
潤沢な水なくしてあり得ない
第一は川の流れ
貴船から鞍馬川を流れてきた水は雲ケ畑川と
洛北市原の里で1つとなり南へと流れていく
ここから賀茂大橋までの流れは賀茂川と記し
ここから後の名を鴨川と呼ぶ
すべて同じ流れなのだが細かな使い分けをする
この流れは上賀茂神社の傍を流れ境内の御手洗川へ
枝分かれして小川となる
葵祭りの際の禊の聖なる川である 

第二の水は井戸水
京の水に寄り添って美味を生み出す京料理
美味しい出汁をひくのに京の井戸水は最適と言われる
造り酒屋の美味しい日本酒も京都では井戸水をろ過
しないで酒造りをする
京の美味に生麩がある
「質のええ水をたくさん使わんと美味しい生麩はできひんのです」
と生麩の老舗店長は述べる

たかが水、されど水、京都の奥深さは。その水によってもたらされている
今も湧水や川の合流場所、井戸の近くには小さな神社や祠が祀られる
清らかな水には人々の罪やけがれを洗い流す霊力があると信じられてきた
その思いは今なお連綿と続く。

   
[PR]
# by okounokahori | 2018-08-07 11:20 | 季節 | Comments(0)

まろうど

美しい大和言葉を一つ知る
お招きする客人を尊敬をこめて「賓客」と言う
千年も昔の「和名抄」ではすでに数の少ない「まれ」と言い
「まれびと」がなまり「まろうど」と発音され長く日本人に愛されるようになった
他郷から流浪してきた身元の分からない旅人を怪しい者、邪悪な者と
思うのとは正反対の心の持ちようである
この発想の根底には、神とは他界から訪れてき、
我々に幸せをあたえては去っていく者だと考えた日本人の
信仰があったようだ
「常陸国風土記」をひもとくと
富士山は一夜の宿を乞う旅の神を断ったばかりに
つねに雪におおわれ人々が登りにくい山となった
反対に快く宿めた筑波山は人々が歓を尽くす山となったと記される
日本人は旅人には誰によらず愛の心をもって接したことになる
その現れが「まろうど」と言うことばになったそうだ
この「まろうど」継承してゆきたい言葉である
[PR]
# by okounokahori | 2018-08-07 08:43 | その他 | Comments(0)

百日紅

我が家の前 私道を挟んで造園家の土地が広がるf0222378_8553184.jpg
季節の花を次々に咲かせてくれ、窓越しに
目を楽しませてくれる
今は百日紅が澄んだ青空に映え
今を盛りと誇らしげに天を突いている
30数本あり壮観に尽きる
名の通り初夏から秋までの長い間
鮮やかな紅色やピンク、白などの花がチリチリとした
縮緬ようの花を咲かせる
この季節 咲かせるために生きているf0222378_8582049.jpg
自分にしか出来ない自分の使命を開花させる  
朝、目覚めて真っ先に目に飛び込む花
朗らかな清々しい気持ちを起こさせる
この樹から豊潤な活気をもらっている
    炎天の地上花あり 百日紅 
           高浜 虚子
[PR]
# by okounokahori | 2018-08-02 08:43 | 季節 | Comments(0)

大塚国際美術館

世界一高い入館料f0222378_9355513.jpg
撮影ご存分にお撮り下さい
作品に障って感触を受け止めて下さい

徳島県鳴門市の山に半分埋まった壮大な大塚国際美術館
日本最大級の展示面積29412㎡を有する陶板名画美術館で
世界25ヶ国190の美術館が所蔵する至宝の西洋名画
1000点余を大塚オーミー陶業の特殊技術により
原寸大に復元 原画が持つ本来の美的価値を真にf0222378_9365520.jpg
味わい日本に居ながらにして世界の美術館鑑賞を
体験できる
入って直ぐの会場「システィーナ礼拝堂」が目に飛び込み
アッと息をのむ 何と!この迫力!
ミケランジェロが足場に乗り上を向いて描き続け4年の歳月を
費やし旧約聖書に忠実に描いた40mの天井画
完成時には首や腰を損傷 目に塗料末が入り
失明寸前だったf0222378_9391647.jpg
1枚50㎏の陶板に釉薬を一筆ずつ乗せ1300度の窯で焼く
冷めては色を乗せ焼くを繰り返す
すべて職人の手仕事
華麗であり崇高
しばし唖然と異空間を漂う
エル、グレコの「祭壇衝立」の回りを囲む衝立はイタリアへ発注
24金製で1億3000万円の費用をかけた
まばゆく輝きを放つf0222378_9402851.jpg
ゴッホ ムンク ダ、ビンチ ミレー 、マネ フェルメール ピカソ
などが描いた名画
めくるめく世界の名画に包まれての数時間
陶板にいのちを吹き込む息吹がふと頬をすり抜ける
「楽しみはときたま味わうのが最高」と誰かが言った
この楽しみは永劫に味わいたい

f0222378_9425910.jpgf0222378_9444495.jpg








f0222378_9532877.jpgf0222378_9592459.jpg








f0222378_1003768.jpgf0222378_101158.jpg
[PR]
# by okounokahori | 2018-07-28 09:41 | 美術 | Comments(0)

災害

雨が 嵐が荒れ狂った後には いつも何事もなかったような空が広がる
非情にして明るい青空に胸を突かれる思いがする
追い打ちをかけるかのような猛暑に被災者のご苦労はいかばかりか
ふいに日常を絶たれた人の悲痛は災害の規模 被害の程度に
かかわらず深い
万全を期してなお自然は人知を超えてくる
自然の凶暴さを心に留め置きたい
家の外へ目を遣れば百日紅が幾本も幾色も花開く
この毎年の光景は変わらず人々の営みも変わらない
悲嘆の裏側でのどかな生活も続く
夏の空に雲が重なり かくも美しき
[PR]
# by okounokahori | 2018-07-18 13:45 | その他 | Comments(0)

上野国立博物館で「縄文」が催されているf0222378_15472843.jpg
あまたある縄文時代の出土品の中で土偶の
国宝指定は6点 史上初勢揃い
1万300年前にこんなに精巧で躍動感あふれ
力強く神秘的な魅力を土で表した
自由奔放で愛らしく豊穣と繁栄を願って
女性の土偶が多い
形に込められた人々の技や思いが迫りくる
中には膨らんだお腹から小さな顔がのぞくf0222378_8535077.jpg
出産の瞬間をあらわした土偶は極めて稀
その様子は慈愛に満ちる
鑑賞するこちらも慈愛が満ちるのを感じる
装飾品の出土も多く展示される
猪の牙 鹿の角 サメの歯を用いた精巧な細工には
あの時代にあって驚嘆に値する
今ここで1万年前の美の鼓動を見る



  
[PR]
# by okounokahori | 2018-07-06 15:46 | 美術 | Comments(0)

プーシキン美術館展

モスクワの中心部にある国立美術館でf0222378_15462983.jpg
類いまれな審美眼を持った実業家が集めた印象派を
主としたフランス絵画コレクションは世界屈指と言われる
そのプーシキン美術館から数多くの逸品が展示される
壁に掲げられた地図を頼りにフランスの森へ海へ草原へ
街へと絵画と共に旅する
ノルマンディ地方の陽光煌めく海を単純化して仕上げた1枚の絵
ルソーの「馬を襲うジャーガー」緑したたり、うねり繁る中で
襲われた事実を分かっていない馬の表情が面白いf0222378_15471183.jpg
ジャングルの旺盛な生命力が緻密に広がる
日本初上陸の1枚 モネの「草上の昼食」樹木の
傍らで紳士淑女達のピクニックで愉悦に満ちた表情を巧みに
捕える
マティスの「ブーローニュの森」風にそよぐ草木のさざめきまでも
画面に表す
パリの街ではラファエリやルノワールが描く街灯のともる
街を行き交う雑踏や馬車のいななきf0222378_1548228.jpg
ドレスの衣擦れ、靴音も響いてくるようだ
画家は表面だけでなく内奥を描く
何百年も見続けてなお飽きない絵であれば
もう作者の名は誰でもいい
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-13 15:41 | 美術 | Comments(0)

広辞苑は楽し

青龍寺 西安城内に位置し仏教密宗で有名な寺院であるf0222378_163233.jpg
582年創建 かなりの古刹であり
空海僧もこの寺院で修行して真言密教を極めた
この歴史深い青龍寺で何代か前の座主が書いたといわれる
書の掛け軸を求めた
好きな漢詩であったから1目で気に入った
   葡萄美酒夜光杯欲
この有名な詩は韻律が美しく情景がいざなうように見える
ふと広辞苑をひもとくと
掛け軸の見方が見つかった
今までは書か絵画を楽しむにすぎなかった自分を恥じた
掛け軸の鑑賞は主役である書画だけでなく
表装に使われるている中廻しや上下(スペースの部分)
風帯(上部に下がっている帯)軸そして懸緒(懸けて吊るす紐)
なども見ると楽しい、、、
こんな常識に無知であった
年を重ねても知らぬこと多し、学び多し
広辞苑に教旨を受けた
  
     
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-10 08:51 | 美術 | Comments(0)

旅を終えて

砂嵐のように駆け抜けたシルクロードの旅
帰国後の煩雑から解放された今
振り返るとなぜか生まれ故郷のように懐かしく感じる
確実に美しの国へと変貌の途上にある
清掃人が道路や公園を頻繁に掃き清め
散水車が道路を潤して走る
新幹線でもモップで何度も通路を拭いている
しかし喫煙者が多い
分煙制度はなくレストランでも食事をとりながら吸い
かしましい 早口で声高でしゃべる このマナーは改善されていない
何より驚いたのは電子化の進歩が著しいこと もろもろの支払から挙句に
施しを受ける貧者への喜捨もスマホでピッ
驚くべき電子国家である
多くを知り多くを吸収して 今なお
目を閉じればあの石窟の美女がまぶたに浮かぶ
平山画伯が恋人と称されたが
私にも恋しいお方となる
心ときめく自分もいとおしい
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-07 14:01 | 旅行 | Comments(0)

西安

古都西安は紀元前11世紀から紀元後12世紀までの2000年の間f0222378_9214893.jpg
歴代王朝の都として栄えた 歴代の英雄が活躍し
日本との関係も深い 阿倍仲麻呂や空海も留学して
茶葉 蚕 薬 磁器 書道などを持ち帰るが
空海は多くの経典を授かり真言密教を開く
「虚しく往きて実りて帰る」と述べている
大雁塔が街の中心で威容を誇る
玄奘三蔵がインドからの長旅を終え持ち帰ったf0222378_9254680.jpg
仏教経典を保管する塔である 
七層からなり64Mの高さを持ち唐代の建築様式を保つ
美しい姿で西安の象徴である 世界文化遺産
2000年にわたり繁栄を続けたいにしえの都西安
時代を映す膨大な史跡は色あせず今なお歴史を語る
5月の空はあくまでも澄みわたり緑濃く枝が薫風に揺れる


f0222378_9265750.jpgf0222378_927359.jpg







                                空海像
f0222378_940317.jpgf0222378_9423584.jpg








最も字画の多い漢字  びぁん と読む 西安名物のお菓子           玄奘三蔵像             
                                                 

   
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-04 11:39 | 旅行 | Comments(0)

秦始皇帝陵博物館

中国歴史上初めて全国統一を成し遂げた秦の始皇帝f0222378_8533189.jpg
壮麗な宮殿を建て万里の長城を築くと同時に
自らの墓 始皇帝陵の建設に取りかかった
当時国王が死ぬと家臣や兵は殉死するのが慣例であった
しかし巨大な国家となった秦の兵たちが殉死すると
国力が落ちる
そこで皇帝は兵たち1人1人に似た俑(人形)を作らせ
始皇帝陵の抗に埋葬させた
1974年偶然発見され今世紀最大の発見と世界をf0222378_855171.jpg
驚愕させた兵馬俑
服装 体格 表情 履物 髪型 手相まで1体ずつ
異なり驚嘆する 彩色も残る どこまでも無垢で純粋に見える
始皇帝の陵墓を守るかに 馬 戦車と共に
8000体が整然と並ぶさまは圧巻に尽きる
乾いた空気の中で馬のいななき 兵たちの声が
風のそよぎのように届いた
f0222378_8561731.jpgf0222378_8564034.jpg
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-04 08:43 | 旅行 | Comments(0)

桜蘭の美女

かつてNHKで幾多郎音楽がブレイクしたシルクロードf0222378_750323.jpg
この番組を見て以来「桜蘭の美女」に憧れていた
がついに見まえる日が来た 昂揚感があふれる
新疆ウイグル族自治区博物館
2階の古代ミイラ陳列室で永遠の眠りについている
1980年に発掘され調査の結果3800年前のものと判明
アジア系とは違い彫が深い顔でまつ毛が長くカールしている
明らかに西欧人の容貌である
西欧からの交易がおこなわれていた証しでもある
若い女性で隊商たちとラクダに揺られこの地で果て埋葬されたf0222378_751271.jpg
親たちは再び訪れたその時に墓参のつもりで
コヨウの木を墓標として立ておいた
コヨウは生きて1000年枯れて1000年倒れて1000年と言われ
コヨウが砂の中に朽ちた形で立っていたためにミイラが見つかった
隊商たちは落日を浴びながら砂塵にまみれ1日の祈りを捧げて
明日へと目指したのだろうか



  
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-02 16:04 | 旅行 | Comments(0)

莫高窟

砂漠の大画廊 仏教芸術が花開いた膨大な石窟群f0222378_235671.jpg
その歴史は古く日本の縄文時代にさかのぼる
1人の修行僧が山に当たる夕日に千仏を感じ
石窟を築いたのが始まりとされる
ここは個人では自由に見学できない
原則ガイド付きで1つひとつの鍵を開けながら説明を受ける
色彩豊かな如来像を中心に壁や天井には10センチほどの
仏像で埋め尽くされる
金線で輪郭をとり背面はコバルトブルーがハッと目を
ひきつける
366年から延々と1000年にわたり造営が続きf0222378_7494227.jpg
現存は492窟で更に発掘調査が進む
しかし残念なことにロシア、アメリカ、大谷探検隊などが
剥ぎ取り、特に輪郭に用いた金線はほとんどが持ち去られた
悠久の歴史の中でこんなに悲しい紛れもない事実がある
1987年世界文化遺産に登録される
莫高窟に数ある如来さまの中でも屈指の美しさ
で知られる「樹下説法図」の如来様は平山郁夫氏が
「自分の恋焦がれる恋人」と述べた話は
あまりにも有名f0222378_85211.jpg
如来さまの上には龍や飛天が描かれる
どの像も持つ柔和な顔立ちと笑みの穏やかさに
暗澹とした心を抱いて訪れた人はどんなに救われただろう
太古から同じ陽が同じ月が同じ光を放ち
同じ石窟を照らす みんな平安を祈っている






  
[PR]
# by okounokahori | 2018-06-01 16:00 | 旅行 | Comments(0)

鳴沙山

ここで中国のトイレ事情を少し記そうf0222378_15103390.jpg
以前の訪中は3年前
今回は以前と大きく様変わりする
綺麗で近代的
まるで鬼瓦が麗人に変身したようだ
鳴沙山、砂漠の真ん中
この地のトイレはセンサーで流れ手洗いもセンサーで止まる
何と、この変わりようは 
各名所もしかり 改革国策が次第に行き届くf0222378_15155310.jpg

強風に舞う砂の音が管弦や太鼓のように響くと言うことから
鳴沙山と呼ばれる
風がなくてもサラサラと流砂の声が聞こえる
梢のこすれ 流れの音 風のそよぎ 自然がかもす音 みな美し 
手にすくってみると5色が混ざる
真っ青な空と砂だけの世界
山頂から振り返れば三日月形の月牙泉がf0222378_15173075.jpg
果てしない砂漠の真ん中にあって2000年もの間
水が枯れた事がないと伝わる
鳴沙山は砂紋を真っ赤に染める夕暮れ時が最も美しい
まろまろと砂漠に昇る月は何色だろう


  
   
[PR]
# by okounokahori | 2018-05-29 11:40 | 旅行 | Comments(0)

火炎山

トルファンのグランドキャニオンと称される火炎山f0222378_9204970.jpg
トルファン盆地の北端に100キロに連なる山脈
気温40度を超すと赤いしわ状の山肌が
陽炎で炎のようにメラメラとゆらぎ
燃え盛る炎そのものに見える
西遊記の舞台でもある
険しいだけでなく勇ましい美がある
深々と5月の闇がたれこみ始め次第に視界から遠ざかる



  
[PR]
# by okounokahori | 2018-05-29 10:43 | 旅行 | Comments(0)