お香のかほり

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災害

雨が 嵐が荒れ狂った後には いつも何事もなかったような空が広がる
非情にして明るい青空に胸を突かれる思いがする
追い打ちをかけるかのような猛暑に被災者のご苦労はいかばかりか
ふいに日常を絶たれた人の悲痛は災害の規模 被害の程度に
かかわらず深い
万全を期してなお自然は人知を超えてくる
自然の凶暴さを心に留め置きたい
家の外へ目を遣れば百日紅が幾本も幾色も花開く
この毎年の光景は変わらず人々の営みも変わらない
悲嘆の裏側でのどかな生活も続く
夏の空に雲が重なり かくも美しき
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# by okounokahori | 2018-07-18 13:45 | その他 | Comments(0)

1万年前の美の原点   JOMON

上野国立博物館で「縄文」が催されているf0222378_15472843.jpg
あまたある縄文時代の出土品の中で土偶の
国宝指定は6点 史上初勢揃い
1万300年前にこんなに精巧で躍動感あふれ
力強く神秘的な魅力を土で表した
自由奔放で愛らしく豊穣と繁栄を願って
女性の土偶が多い
形に込められた人々の技や思いが迫りくる
中には膨らんだお腹から小さな顔がのぞくf0222378_8535077.jpg
出産の瞬間をあらわした土偶は極めて稀
その様子は慈愛に満ちる
鑑賞するこちらも慈愛が満ちるのを感じる
装飾品の出土も多く展示される
猪の牙 鹿の角 サメの歯を用いた精巧な細工には
あの時代にあって驚嘆に値する
今ここで1万年前の美の鼓動を見る



  
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# by okounokahori | 2018-07-06 15:46 | 美術 | Comments(0)

プーシキン美術館展

モスクワの中心部にある国立美術館でf0222378_15462983.jpg
類いまれな審美眼を持った実業家が集めた印象派を
主としたフランス絵画コレクションは世界屈指と言われる
そのプーシキン美術館から数多くの逸品が展示される
壁に掲げられた地図を頼りにフランスの森へ海へ草原へ
街へと絵画と共に旅する
ノルマンディ地方の陽光煌めく海を単純化して仕上げた1枚の絵
ルソーの「馬を襲うジャーガー」緑したたり、うねり繁る中で
襲われた事実を分かっていない馬の表情が面白いf0222378_15471183.jpg
ジャングルの旺盛な生命力が緻密に広がる
日本初上陸の1枚 モネの「草上の昼食」樹木の
傍らで紳士淑女達のピクニックで愉悦に満ちた表情を巧みに
捕える
マティスの「ブーローニュの森」風にそよぐ草木のさざめきまでも
画面に表す
パリの街ではラファエリやルノワールが描く街灯のともる
街を行き交う雑踏や馬車のいななきf0222378_1548228.jpg
ドレスの衣擦れ、靴音も響いてくるようだ
画家は表面だけでなく内奥を描く
何百年も見続けてなお飽きない絵であれば
もう作者の名は誰でもいい
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# by okounokahori | 2018-06-13 15:41 | 美術 | Comments(0)

広辞苑は楽し

青龍寺 西安城内に位置し仏教密宗で有名な寺院であるf0222378_163233.jpg
582年創建 かなりの古刹であり
空海僧もこの寺院で修行して真言密教を極めた
この歴史深い青龍寺で何代か前の座主が書いたといわれる
書の掛け軸を求めた
好きな漢詩であったから1目で気に入った
   葡萄美酒夜光杯欲
この有名な詩は韻律が美しく情景がいざなうように見える
ふと広辞苑をひもとくと
掛け軸の見方が見つかった
今までは書か絵画を楽しむにすぎなかった自分を恥じた
掛け軸の鑑賞は主役である書画だけでなく
表装に使われるている中廻しや上下(スペースの部分)
風帯(上部に下がっている帯)軸そして懸緒(懸けて吊るす紐)
なども見ると楽しい、、、
こんな常識に無知であった
年を重ねても知らぬこと多し、学び多し
広辞苑に教旨を受けた
  
     
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# by okounokahori | 2018-06-10 08:51 | 美術 | Comments(0)

旅を終えて

砂嵐のように駆け抜けたシルクロードの旅
帰国後の煩雑から解放された今
振り返るとなぜか生まれ故郷のように懐かしく感じる
確実に美しの国へと変貌の途上にある
清掃人が道路や公園を頻繁に掃き清め
散水車が道路を潤して走る
新幹線でもモップで何度も通路を拭いている
しかし喫煙者が多い
分煙制度はなくレストランでも食事をとりながら吸い
かしましい 早口で声高でしゃべる このマナーは改善されていない
何より驚いたのは電子化の進歩が著しいこと もろもろの支払から挙句に
施しを受ける貧者への喜捨もスマホでピッ
驚くべき電子国家である
多くを知り多くを吸収して 今なお
目を閉じればあの石窟の美女がまぶたに浮かぶ
平山画伯が恋人と称されたが
私にも恋しいお方となる
心ときめく自分もいとおしい
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# by okounokahori | 2018-06-07 14:01 | 旅行 | Comments(0)

西安

古都西安は紀元前11世紀から紀元後12世紀までの2000年の間f0222378_9214893.jpg
歴代王朝の都として栄えた 歴代の英雄が活躍し
日本との関係も深い 阿倍仲麻呂や空海も留学して
茶葉 蚕 薬 磁器 書道などを持ち帰るが
空海は多くの経典を授かり真言密教を開く
「虚しく往きて実りて帰る」と述べている
大雁塔が街の中心で威容を誇る
玄奘三蔵がインドからの長旅を終え持ち帰ったf0222378_9254680.jpg
仏教経典を保管する塔である 
七層からなり64Mの高さを持ち唐代の建築様式を保つ
美しい姿で西安の象徴である 世界文化遺産
2000年にわたり繁栄を続けたいにしえの都西安
時代を映す膨大な史跡は色あせず今なお歴史を語る
5月の空はあくまでも澄みわたり緑濃く枝が薫風に揺れる


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                                空海像
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最も字画の多い漢字  びぁん と読む 西安名物のお菓子           玄奘三蔵像             
                                                 

   
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# by okounokahori | 2018-06-04 11:39 | 旅行 | Comments(0)

秦始皇帝陵博物館

中国歴史上初めて全国統一を成し遂げた秦の始皇帝f0222378_8533189.jpg
壮麗な宮殿を建て万里の長城を築くと同時に
自らの墓 始皇帝陵の建設に取りかかった
当時国王が死ぬと家臣や兵は殉死するのが慣例であった
しかし巨大な国家となった秦の兵たちが殉死すると
国力が落ちる
そこで皇帝は兵たち1人1人に似た俑(人形)を作らせ
始皇帝陵の抗に埋葬させた
1974年偶然発見され今世紀最大の発見と世界をf0222378_855171.jpg
驚愕させた兵馬俑
服装 体格 表情 履物 髪型 手相まで1体ずつ
異なり驚嘆する 彩色も残る どこまでも無垢で純粋に見える
始皇帝の陵墓を守るかに 馬 戦車と共に
8000体が整然と並ぶさまは圧巻に尽きる
乾いた空気の中で馬のいななき 兵たちの声が
風のそよぎのように届いた
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# by okounokahori | 2018-06-04 08:43 | 旅行 | Comments(0)

桜蘭の美女

かつてNHKで幾多郎音楽がブレイクしたシルクロードf0222378_750323.jpg
この番組を見て以来「桜蘭の美女」に憧れていた
がついに見まえる日が来た 昂揚感があふれる
新疆ウイグル族自治区博物館
2階の古代ミイラ陳列室で永遠の眠りについている
1980年に発掘され調査の結果3800年前のものと判明
アジア系とは違い彫が深い顔でまつ毛が長くカールしている
明らかに西欧人の容貌である
西欧からの交易がおこなわれていた証しでもある
若い女性で隊商たちとラクダに揺られこの地で果て埋葬されたf0222378_751271.jpg
親たちは再び訪れたその時に墓参のつもりで
コヨウの木を墓標として立ておいた
コヨウは生きて1000年枯れて1000年倒れて1000年と言われ
コヨウが砂の中に朽ちた形で立っていたためにミイラが見つかった
隊商たちは落日を浴びながら砂塵にまみれ1日の祈りを捧げて
明日へと目指したのだろうか



  
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# by okounokahori | 2018-06-02 16:04 | 旅行 | Comments(0)

莫高窟

砂漠の大画廊 仏教芸術が花開いた膨大な石窟群f0222378_235671.jpg
その歴史は古く日本の縄文時代にさかのぼる
1人の修行僧が山に当たる夕日に千仏を感じ
石窟を築いたのが始まりとされる
ここは個人では自由に見学できない
原則ガイド付きで1つひとつの鍵を開けながら説明を受ける
色彩豊かな如来像を中心に壁や天井には10センチほどの
仏像で埋め尽くされる
金線で輪郭をとり背面はコバルトブルーがハッと目を
ひきつける
366年から延々と1000年にわたり造営が続きf0222378_7494227.jpg
現存は492窟で更に発掘調査が進む
しかし残念なことにロシア、アメリカ、大谷探検隊などが
剥ぎ取り、特に輪郭に用いた金線はほとんどが持ち去られた
悠久の歴史の中でこんなに悲しい紛れもない事実がある
1987年世界文化遺産に登録される
莫高窟に数ある如来さまの中でも屈指の美しさ
で知られる「樹下説法図」の如来様は平山郁夫氏が
「自分の恋焦がれる恋人」と述べた話は
あまりにも有名f0222378_85211.jpg
如来さまの上には龍や飛天が描かれる
どの像も持つ柔和な顔立ちと笑みの穏やかさに
暗澹とした心を抱いて訪れた人はどんなに救われただろう
太古から同じ陽が同じ月が同じ光を放ち
同じ石窟を照らす みんな平安を祈っている






  
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# by okounokahori | 2018-06-01 16:00 | 旅行 | Comments(0)

鳴沙山

ここで中国のトイレ事情を少し記そうf0222378_15103390.jpg
以前の訪中は3年前
今回は以前と大きく様変わりする
綺麗で近代的
まるで鬼瓦が麗人に変身したようだ
鳴沙山、砂漠の真ん中
この地のトイレはセンサーで流れ手洗いもセンサーで止まる
何と、この変わりようは 
各名所もしかり 改革国策が次第に行き届くf0222378_15155310.jpg

強風に舞う砂の音が管弦や太鼓のように響くと言うことから
鳴沙山と呼ばれる
風がなくてもサラサラと流砂の声が聞こえる
梢のこすれ 流れの音 風のそよぎ 自然がかもす音 みな美し 
手にすくってみると5色が混ざる
真っ青な空と砂だけの世界
山頂から振り返れば三日月形の月牙泉がf0222378_15173075.jpg
果てしない砂漠の真ん中にあって2000年もの間
水が枯れた事がないと伝わる
鳴沙山は砂紋を真っ赤に染める夕暮れ時が最も美しい
まろまろと砂漠に昇る月は何色だろう


  
   
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# by okounokahori | 2018-05-29 11:40 | 旅行 | Comments(0)

火炎山

トルファンのグランドキャニオンと称される火炎山f0222378_9204970.jpg
トルファン盆地の北端に100キロに連なる山脈
気温40度を超すと赤いしわ状の山肌が
陽炎で炎のようにメラメラとゆらぎ
燃え盛る炎そのものに見える
西遊記の舞台でもある
険しいだけでなく勇ましい美がある
深々と5月の闇がたれこみ始め次第に視界から遠ざかる



  
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# by okounokahori | 2018-05-29 10:43 | 旅行 | Comments(0)

公安警察

いたる所 特にウイグル族地域には公安警察の車と
警察官の姿を多く見る
西安から乗り込んだ新幹線をトルファンで下車
改札口を出たところに数名の公安警察が立ち並び
スマホで各人のパスポート顔写真ページと
顔を撮影する
そののちゲートをくぐり開放される
これはホテルやレストラン 見学地でも同じ
荷物も赤外線を通す
何とものものしい
いくつかの古城跡を巡るがおよそ500メーター間隔に公安警察官が立つ
が 
そこはやはり今時の若者
しきりにスマホをいじる
夏 商 周 秦 漢 唐 など戦いに明け暮れた大陸続きの
名残りと政府への反感からの暴動を恐れてかな
トルファンから西安空港への高速道路では
バス車内へ公安警察が乗り込み全員降りろと命令
現地ガイドが搭乗時間がないと説明して通過する
いやはやこんな厳重警戒は初体験
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# by okounokahori | 2018-05-29 10:16 | 旅行 | Comments(0)

天山風力

トルファンからウルムチへ向かう車窓からf0222378_15352140.jpg
広い塩湖が白く光る
湖底に岩塩の堆積があり
天山山脈の雪融け水が岩塩を溶かし塩を採取することが出来る
塩の生産量年間数トンになる

少し進むと風車群が天山山脈の麓から
中腹にかけて無数に林立し三本の矢がゆっくり回り
風力発電を起こすf0222378_15361641.jpg
天は隈なく晴れて春の陽が天山の山々の上に静かな光を置く
更に高速道路の両側にも果てなく立つ
年間数百単位で増設が進行中
この国の力の一 端を知る
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# by okounokahori | 2018-05-29 09:56 | 旅行 | Comments(0)

ゴビ砂漠

見渡す限り 砂 砂 砂 荒涼としつつ棲息しているf0222378_1545129.jpg
午前に蜃気楼が表れ 
午後は砂嵐に遭遇 
後続の車は砂粒が直撃しガラスが粉砕
人 車 驢馬 羊さえも動かず ひたすら嵐が
過ぎ去るのを待つ
嵐が狂った後には 何事もなかったような空が広がる
大自然の前では人は非力でしかない
私はこの1粒の砂の存在にも値いしないのでないかf0222378_15463417.jpg
今までの来し方の中で
些細なことに思い患っていたのが何だったのかと思える
何もかも自然のままに流れのままに
相手のことを知りたがるのは考えもの
全部知ってもいいことはあまりない
しかしこの不毛の大地にも低い繁みが点在し
枯れた中にポツンと新芽がのぞく
野生のスイカが白い花と共に1センチほどの実をつけ
昼顔が小さな花を開き 砂嵐と折り合いをつけ
確かな営みがある
劣悪の中で生きる確かな命 すべて愛おしい
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# by okounokahori | 2018-05-29 09:39 | 旅行 | Comments(0)

人形に息が 魂が入る

500年前に神事として始まったf0222378_1964650.jpg
淡路人形浄瑠璃は国指定重要無形民俗文化財である
小さな人形に息が吹き込まれ
魂が入る
見ているうちに人形が人形でない 人そのもの
仕草のしなやかさ 目の動きの美しさを
独特の節回しで台詞を追う
次第にのめり込んで見つめる
八百屋お七が哀れを誘う
雪の中で赤い帯がほどける f0222378_19102072.jpg
鹿の子の着物
狂気となり片袖をはだけると真っ赤な襦袢
ひたむきな恋心が雪に滲みる
一途な恋が切なくて
若い娘の火刑と言う凄惨さが世は移れど人々の同情を掻き立て
多くの文芸作品や名画が生み出された
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# by okounokahori | 2018-05-19 18:52 | 美術 | Comments(0)

こいのぼり なう!

こいのぼりが天井をたゆたっているf0222378_23161779.jpg
すべて服地で作られたこいのぼり
会場は六本木国立新美術館
床に置かれたフニャフニャのソファに座し
寝そべって見ている人
足を投げ出してもいい
好きな恰好で見る
天井から吊るされたこいのぼりが頭上をフワフワ泳ぐ
桐生や鶴岡の生地工場の服地を使いf0222378_23225363.jpg
色や柄は1つ1つ異なる
全長2.4mのこいのぼり319体
古代インドや中国の五行説と通じ
およそ五色のかたまりに吊るされ
無限のエネルギーを感じてほしいと作者は述べる
なんのてらいもなく無心に対峙すると
いつしか不思議で癒される空間を感じる
時にこんな鑑賞方法もいいかも
f0222378_23244033.jpgf0222378_23255113.jpg
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# by okounokahori | 2018-05-05 22:50 | 癒し | Comments(0)

田んぼ

水を満々と張った田んぼに稲の苗が植えられた
何と頼りない
ふっーと息を吹きかけるだけで倒れてしまいそう
萌黄色をした糸のように細い苗の幼子は育つのだろうか
真夏の陽光と月の光を浴びて天を目指して伸びるだろうか
不安を掻き立てるはかなさである
すでに田んぼで牛蛙が鳴いている
野鳥も水浴びをしている
風景の中に捕えた生命あるものの営みが始まっている
見守っていこう
散歩の楽しみが増えた
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# by okounokahori | 2018-05-04 13:08 | 季節 | Comments(0)

桜の老木

「本当は誰にも知られたくない隠れた桜の名所」
こんな言葉に誘われ山梨県は「乙ヶ妻」の1本桜しだれ桜に会いに行くf0222378_14553153.jpg今年の桜は駆け足でやってきて全速で去った
何といさぎよい!
小さな集落の奥深い丘の上に佇む1本の老木
村落は静まり返る 人の姿もない
バス停の時刻表1日に1本 それも片道
漆喰のない土塗りの蔵が幾棟も建つ
あらゆる花が競いあい我こそはと多彩な顔で出迎える
20分も昇りやっと巨木の前に立つ
散りしぎを知りつつ来たものの
見上げる老木は貫録のいでたちで迫り
花は落ちてなお威風堂々の構えに胸が篤くなる
枝の直線と曲線の織り成す綾
かぶさった苔 
こぶやくぼみ
どれもが歴史を背負っている
丘から見下ろす世界は立て看板1つとない日本の原風景
あ~あ まだこのような風景が残存するなんて
ひとしきり現実から浮遊する

 
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# by okounokahori | 2018-04-14 11:27 | 季節 | Comments(0)

萌える

散歩の途上で目が忙しい
あたり一面 若々しい色が一斉に芽吹き新鮮な空気に満ちる
樹木の新芽はツンツンと天を向き
草木は思い思いの方向へとがった先を突いている
みずみずしい春の息吹と共に春の到来を告げる
若芽立つ頃は学びの始まり時
爽風と新芽と見上げる空そして1日1回笑うこと
ここにほっとして確かな幸せがある
 
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# by okounokahori | 2018-04-05 10:26 | 季節 | Comments(0)

さくら

我が家の傍ら 古利根川土手の千本桜f0222378_938216.jpg
固い蕾を見せていたが あれよ あれよの間に
一斉に花開き 今や土手は薄桃色に染まり
夢幻の世界が漂っている
日々の煩雑や不安をひと時取り払ってくれ
この頃は幸せ感に満たされる
3月末頃は西行法師の愛した桜の花盛りで また
釈迦の入滅の日でもあるf0222378_9391754.jpg
文献によると 多くの桜を詠み続け桜真っ盛りの頃
没した
西行の墳墓がある河内の山は1000本もの桜が
山を覆い 春を迎えるたび 西行を喜ばすかのように
美しい花を咲かせている
待ち遠しかった桜の季節 桜を愛した西行の足跡を
巡るのも一考かもしれないf0222378_940224.jpg

   願わくば 花の下にて 春しなむ その如月の望月の頃
   待ち来つる 八上の桜 先にけり あらくおろすな みすの山風

   
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# by okounokahori | 2018-03-28 09:29 | Comments(0)

少年少女希望絵画展

子供達の純粋で感性豊かな心で描かれた作品群にf0222378_10253192.jpg
接し晴れやかな気分になる
活気に溢れ画面いっぱいに
生命の力が躍動している
作品の下に子供の思いを記した説明が添付
それによると人への愛 
動物への優しさ 観察力の鋭さ こだわりのないまっすぐな目
で綴られ大人がいつの間にか忘れ失くした
かつては存在していた大切なものに気付かされた
ひまわりの絵に蜂が3匹f0222378_10272638.jpg
   「ひまわりは学校へ行くとき 行ってらっしゃいと
   声をかけてくれるみたいで元気が出ます
   怖いと思っていた蜂も一生懸命花粉をとるために
   動いている姿は何とも言えず可愛く思うようになった 
   蜂もひまわりの家族です」
朝日の絵
   「おばあちゃんの家から見る朝日は特別な感じがします
   体の中も心の中も掃除され気持ちがパア~ンと明るくなる」f0222378_10244419.jpg
蝉の抜け殻
   「蝉の抜け殻は蝉の未来を意味している
   蝉の短い間に存分に未知の地上世界を満喫して
   やがて恋して自分の子孫を残して一生を終える」
これらが小学1年生2年生の絵と言葉
こんな具合でほのぼの心が暖まる
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# by okounokahori | 2018-03-16 10:13 | 美術 | Comments(0)

啓蟄

土の中の虫が動き出す頃、または仲春とも言う
凛とした冷気が頬を射し身を震わせていた数か月
寒さが厳しいほど かすかな春の足音が五感に響く
梅が香り 水仙もつぼみをふくらませた
しかし北の大地では吹雪の日々で住人は難渋していると聞く
日本列島は細長いと再認識をする
寒中に我が家の玄関に飛び込んできた一匹のバッタ
見ると寒さにおののいていた
飼育箱で保護したものの微動だにしない
そのバッタが最近ゴソゴソと飼育箱を這いまわっている
そうか冬眠していたんだ
バッタも土のぬくもりを感じたのだ
生きとし生きるものすべて愛おしい
あと数日で外へ放そう
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# by okounokahori | 2018-03-07 10:44 | 季節 | Comments(0)

感動

連日Pyeong Chang 2018 に魅入っている
怪我からの復帰 羽生結弦選手の迫真で優雅な 演技に
国中が熱狂し涙した
「世界が震えた270秒」と海外でも報じている
同日 将棋界の神童 藤井聡太棋士が名人2人を破り
最年少15歳で6段昇進に輝いた
若い力に日本の未来に茫洋たる光が射すを感じる


 
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# by okounokahori | 2018-02-19 08:51 | その他 | Comments(0)

東山魁夷展

日本画家の重鎮だった東山魁夷生誕110周年と
東京富士美術館開館35周年記念事業として
東山魁夷展が開催される
   [青は精神と孤独 憧憬と郷愁の色であり悲哀と沈静をあらわす」
と東山画伯は述べているf0222378_16473259.jpg
代表作の白い馬シリーズを描く中で
画伯はモーツアルトのピアノ協奏曲を聴いていると
突然白い馬がためらいがちに小さな姿を見せた
その後1年の間に幾枚もの白い馬を描いている
湖の水面に映った立木と湖岸をゆったりと歩を進める白い馬や
綿雲の中を天馬となった白い馬が蒼空に浮かんでいる 
何て穏やかな作品なんだろう
画伯は「静謐な風景の中にいて敬虔な音楽が響くのを感じたf0222378_16483640.jpg
白い馬は祈りをあらわす」と説明にある

戦中戦後の苦難の時代を経て風景の美しさに開眼
叙情豊かに描く東山魁夷の世界
日本の四季や世界の自然を深い精神性を湛えて
観る人を魅了し今なお人々に親しまれる

もう一つの代表作に「道」があるf0222378_21142790.jpg
野をつらぬくひとすじの道だけで清新な造形と
秘められた気高さが多くの人々の共感を集めた
露に濡れた草むらや土の色に細部への
こだわりを感じる
ゆるやかにのぼって やがて右手に折れはるか彼方へと続く道
過去への郷愁と未来への憧憬が交差する道
一貫して静寂の世界を描く
f0222378_21182916.jpg
小品「田舎の民家」では人の姿は描かれていないのに
人の気配と暮らしぶりまでも見る者に感じさせる
あたたかく滋味の深い作品

見終えるとしみじみやすらかな気分を覚える
しばらくはこの穏やかな余韻を胸にしまっておきたい
  
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# by okounokahori | 2018-02-12 16:46 | Comments(0)

竹林

これも日本の原風景 竹林f0222378_1810652.jpg
日光街道のかたわらに神秘的で和の風情を醸す
竹を数百年にわたり守っている農園がある
平地では日本最大の広さ20ヘクタールを誇る
隅々まで手入れが行き届き竹の緑と名残りの雪の白さが
一幅の日本画のよう
緑の竹が広がり その先に黄色の竹が沈みゆく陽に
照らされ黄金に輝く 
更にその先に黒の竹が艶を放つ 別の集まりの中にf0222378_18315687.jpg
ねじれて そのねじれに黒い紐を巻いたかの
珍しい形を持つ亀甲竹
中国から伝来した金明竹は黄色い節に
刷毛で一捌けしたような濃い緑の筋が
節ごとに市松柄に出る、、、これも珍しい
凛と冴えた風の向きによりさやさやと囁き
ざわざわと胸騒ぎを起こす
私の身体を新鮮な大気が充満するf0222378_18335130.jpg
笹鳴りの音も妙なる調べに似て
ここに和の癒しがある
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# by okounokahori | 2018-02-10 18:10 | 癒し | Comments(0)

六角堂

 ごつごつした岩がそびえる五浦の崖の突端にf0222378_12503779.jpg
赤くて小さなお堂が建つ
太平洋に向かいこの小さなお堂は精一杯誇りを
顕示しているかのよう 険しいだけでなく勇ましい美がある
六角の瓦屋根の中心に宝珠を持ち
朱塗りの外壁
内部に炉をきりお茶室のしつらえ
どことなく仏堂の装いだ
閑静で静謐f0222378_12514362.jpg
東日本大震災の津波が持ち去ったが
多くの人たちの寄付により再建される

近くに天心の墓があるが土を盛っただけで墓石のない
簡素な墓であり折しも水仙の花が手向けられていた
澄みきった空気につきささる寂しさを感じる
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# by okounokahori | 2018-02-05 12:49 | 美術 | Comments(0)

天心記念美術館

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無限の広がりの海に向かうと人は何とちっぽけな存在か
ここ五浦の海岸に立ちうねりとなり押し寄せる波涛を見ていると
日常で想い患う雑事が空事に思えてくる
人は海の如く広く大きな心を持てよ!と教えられるようだ
打ち寄せ返す波が悩みを持ち去ってくれる
海に限らず大樹や巨石の前では人は無力になる
そして力を与えられる

岡倉天心は急激な西洋化の荒波が怒涛と押し寄せた明治の時代にf0222378_1255573.jpg
日本伝統の優れた価値を残そうと近代日本美術発展に偉大な
功績を残した
ここ五浦天心記念美術館にその足跡を見ることが出来る
訪れて初めて知る業績 50歳の若さで早世するまでの
天心の人となりを伺い知れる
乞われてボストン美術館 中国日本美術部長就任などを経て
自筆の英文著作の本を出し日本の美術文化を欧米に紹介した

中でも目を惹かれたのはf0222378_121875.jpg日本で不評だった朦朧体の優美さ
輪郭を取らずにぼかす、このあいまいな輪郭が奥行きや
写生物の命のはかなさ したたかさを微妙な影として表現され
ひっそりとした華やかさがある
この朦朧体の作品の前でしばし足を止める  




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# by okounokahori | 2018-02-05 01:16 | 美術 | Comments(1)

旅を終えて

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旅の期間中は古城ホテルに宿泊し中世へタイムスリップ
美しい街並みと同化し夢と幻との狭間を漂っていたのが
帰国して日常に立ち戻ると毎回感じるが
日本の良さを実感する
水が柔らかく直に飲めるありがたさ
海外では硬い水で入浴剤を持参しても泡立たない
日本料理の盛り付けは季節感にあふれ
お箸をつけるのが惜しまれる細やかさ

目で楽しみ お箸で一口運ぶとお味は控えめ 素材本来のお味を引き出す工夫
頂いた後の器の鑑賞 これぞおもてなし
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今回は当地で一流と言われるホテルに宿泊し
調度品で飾りたて宿泊者を優雅な雰囲気で満たす
がどちらも温座トイレがない
多数の国を訪れているが目にする国旗は
日章旗に勝る美しさをかつて感じたことがない
わずか2色ながらすがすがしく多彩に見える
しかしその国ならではの良さがあり その良さを満喫して旅を過ごす
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どちらの国も1本1草が生命力に満ちる
川音を聞くと川の息吹を感じ
風は暮らしの香りを運んでくれる
旅の終わりは次の旅の誘い
さあ次はいずこの地へ?


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# by okounokahori | 2018-02-01 09:11 | 旅行 | Comments(0)

軒先は楽しい

お店に看板はなく軒下に吊るされた表示が看板の役をするf0222378_16285499.jpg
見て 立ち止まり わあ~と歓声をあげる
見ていて楽しいのだ 格式ある邸は紋章がつく
中世からこの佇まいは変わらない 
これが丸みを帯びた石畳みと石造りの壁とよく合う
絵で一目で何のお店か分かる 
見ているだけでひとときが過ぎる


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# by okounokahori | 2018-01-30 16:29 | 旅行 | Comments(0)

チェスキ、クロムロフ

世界でもっとも美しい町と称される世界遺産の町
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この地までの長い道程はバスの窓から眺めて飽きない
延々と続く変化のない風景が心身の緊張を解く
なだらかな丘が折り重なり 草地が限りなく続き
ポツンと家が建つ
オルゴール箱のような可愛い家の
煙突から立ち上る1筋の煙
ここに人の営みがあり愛おしくなる
町の名のチェスキーとはボヘミア
クロムロフは曲がりくf0222378_11041798.jpg
ねった草地のこと
対向車がほとんどない1本道をバスはひた走る 時々乳白色の靄が視界を遮る
着いた町はアッと息をのむ美しさ
13世紀に南ボヘミヤの貴族により城が建設されたのが
始まりで14世紀に他の貴族の支配となり町は
華々しく繁栄するが 16世紀へと移り変わるうちに
近代化から取り残され最も栄えた時代の形状がf0222378_159318.jpg
損なわれることなく現代まで保存される
大きく屈曲して流れるヴルタヴァ川に抱かれて城を中心に
中世の街並みが広がる光景は早々と黄昏てくる冬の日に強い残像となり胸にしみ込む
世界中から訪れる観光客を優しく迎える町



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# by okounokahori | 2018-01-22 23:54 | 旅行 | Comments(0)